自分の家を好きになることから始めよう。家相に詳しい一級建築士が語る「お金の貯まる家づくり」
楽天お金の総合案内 みんなのマネ活 / 2024年6月20日 10時0分
自分の家を好きになることから始めよう。家相に詳しい一級建築士が語る「お金の貯まる家づくり」
コロナ禍以後、リモートワークの導入が進んだことで、働き方や家での過ごし方が変わった方は多いでしょう。家で長く過ごす家族が増えたことで家族間でも衝突してしまうことが増えたという方もいるかもしれません。そこで今回は、一級建築士であり、日本の風水である「家相」に詳しい八納啓創さんに、「お金の貯まる家づくり」についてお話を伺いました。
設計した家で不幸が起きたのは、風水・家相のせい?
マネ活編集部:八納さんは建築士としてお仕事をされている一方、SNSで発信活動も行っています。今回のテーマでもある「お金の貯まる家」についても発信されていますが、どのような経緯でこうした発信をされるようになったのでしょうか。
八納さん:そもそもの始まりは、2004年に独立してしばらく、自宅を設計したお宅で立て続けに不幸があったことでした。あまりにも続いたものですから、「これはいわゆる風水や家相が絡んでいるのではないか」と思ったんです。ただ、建築士の多くは風水や家相を嫌っていまして、当時の私も例外なく風水・家相が嫌いだったんですよ。
マネ活編集部:なぜ嫌う方が多いのでしょう。
八納さん:風水師や家相鑑定士の多くが、建築に関する専門知識を持たないまま好き勝手に間取りについて提案をするという印象が根強いからですかね。それでいて話し方が上手い方が多いので、玄関の目の前にトイレがあるなど、実際に生活するうえで現実的ではない提案を鵜呑みにしてしまうお客様も多くいらっしゃるんですよ。
ただ、先ほど申し上げたとおり、幸せに暮らしてほしいと願って家を設計したお宅で不幸が立て続けに起こったものですから、まずは自分で風水や家相について調べてみたんですね。すると、私の設計した間取りに該当するものが「住む人の健康や金運に悪影響をおよぼす」という情報が出てきました。それが数件重なったため、「これはきちんと勉強しなければまずいのではないか」と思うようになり、縁あって出会った数千件の鑑定実績のある先生に話を聞きにいきました。
「嘘だ」と思われる方もいるでしょうが、その家に住んでいる方の情報を伝えずに鑑定してもらったところ、その家庭で起きている問題について先生が的確に指摘されたものですから、軽んじていいものではないなという気持ちになったんです。これが、風水や家相と出会ったきっかけでした。
マネ活編集部:先ほどから風水、家相とおっしゃっていますが、この2つは別物なんですか?
八納さん:はい。風水としてよく知られる「西の方角に黄色いものを置いておいたら金運がアップする」という話や「鬼門」といったものは、厳密には家相と呼ばれるものです。本来、風水と呼んでいいものは中国伝統風水なので、家相とは別物なんですよ。私が出会った先生は家相に長けた人だったため、私が言えるのも実は家相についてなんです。家相は「日本の風水」だと思っていただければと思います。私が設計時に考えを採り入れるようになったのも家相です。
※八納さんの見解によるもの
マネ活編集部:どちらのほうが正しいといったことはないのですか?
八納さん:ないですね。華道の流派と同じで、どちらが正解でどちらが間違っているということはありません。ただ、華道の流派を混ぜないのと同じで、風水と家相を混ぜるのはよくないとされています。
マネ活編集部:初めて知りました。あらためて最初の質問に戻りますが、YouTubeで発信を始めたのは、お話いただいたご自身の経験から、風水や家相について知ってもらいたいと思われたからなのでしょうか。
八納さん:直接のきっかけは、2020年4月に発令された緊急事態宣言中に感じた危機感です。外出自粛を余儀なくされ、不安をあおるニュースばかりを見聞きしていたあの当時、コロナ鬱やコロナDV、コロナ離婚といったことが多発していました。家にずっとこもっていることが、幸せな暮らしを脅かす出来事につながっている、これはまずい。そんな危機感から、家相に詳しい設計士として、家を快適に整え、過ごし方に変化が起きれば、家族関係も夫婦関係も良好になり、人生が好転する、ということを伝えたくて発信し始めたんです。
お金の貯まる家の共通点は「整っている家」「人をよく招く家」
マネ活編集部:ここからは、ご自身の経験から「お金の貯まる家」「貯まらない家」についてお話を伺いたいと思います。何か共通点はあるのでしょうか。
八納さん:お金が貯まる家は一言で言えますね。ずばり、整っている家です。逆に、郵便物を溜め込んでいたり、雑然とした状態で過ごしていたりする家に住んでいる人は、何かとトラブルに見舞われやすい傾向にあると感じます。しなければならない手続きも、家が乱雑だとつい先延ばしにしてしまっていたりしますしね。家の中が雑然としている人は、金運に縁遠い人が多い印象です。
金運がアップしていった人の共通点は、積極的に家に人を招くことですね。大切な方を招いたり、「この人とこの人をぜひ出会わせたい」と思った人たちを同時に自宅に招いてランチやお茶会の場を設けたり。自宅を整え、人を招くということは、それだけ心をオープンにしているということ。招待された人も、「好意を持ってくれているんだな」と良い気持ちになるものです。自宅を起点に信用度を上げることが、金運アップにもつながっているケースが多いと感じます。
マネ活編集部:それは持ち家や新築物件でなくとも良いのでしょうか。「うちは古いから」「賃貸だから」という点が気になる方もいるのではないかと思うのですが。
八納さん:関係ないですよ。私が設計させていただいた経済的自由を手に入れた方は、もともと古い木造アパートの2LDKの部屋に住んでいた頃から、人をよく招く方でした。確かに建物は古びていましたが、アロマを焚いて良い香りの空間にし、シンプルなインテリアで良い雰囲気に整えていて、愛情を込めて住まいに向きあっていることが伝わってくる家でした。よく人を招いていると、人間関係も豊かになります。その結果として、金運が上昇したのでしょう。
金運アップのスタート地点は、1ミリでも自分の家を好きになること
マネ活編集部:方角やアイテムの話が出てくるのかと思いきや、住まいへの向きあい方など、マインド面が重要なのですね。
八納さん:家がおよぼす影響のレベルより、人の意識レベルのほうが高いんです。家のエネルギーがマイナス100からプラス100まで幅があるとして、実はほとんどの家はマイナス領域に位置しているんですよ。例えば、朝起きたときから「疲れているな」と感じる家はマイナスの環境にあるといって良い。逆に元気に目覚められる家はプラス領域にある。じゃあ、プラス100の環境はどういうものかというと、早朝の神社の境内で感じられるようなすがすがしさのある場です。
私が設計時に行っているのは、プラスレベルの向上です。ただ、プラマイゼロであれば人の意識レベルのほうが強いので、幸せな暮らしを送ることができます。そして、マイナスからプラマイゼロに持っていくことは、皆さんでもできるんです。
マネ活編集部:どうすれば良いのでしょうか。
八納さん:まず、どんな家でも「自宅が好きだ」と1ミリでも思えることが大事ですね。「方角が悪いからダメなんじゃないか」「この間取りだからダメなんじゃないか」と思っていると、本来上にあるはずの人の意識が家のエネルギーに負けてしまい、支配されてしまいます。家が嫌いだと、何をやっても上手くはいきません。好きになろうと思えば、住環境より人の意識が上になるんです。住めば都だと心から思って過ごすことが大事です。
そうして人の意識が上にある状態を作ってから、例えばトイレ掃除をしてみる。玄関を綺麗に整えてみる。住まいが綺麗になれば心も整いますし、家族やお客様に褒めてもらえると、さらに気持ちが良くなります。その結果、物事が上手くいくようになり、金運が上がる人も出てくる。ただ、「トイレ掃除をすれば金運が上がるらしいぞ」と思って取り組むようでは上手くはいきません。これはなぜかというと、意識がトイレ掃除に支配されている状態になっているからですね。
マネ活編集部:「金運を上げるためにやる」ではなく、あくまでも結果としての金運アップなんですね。
八納さん:そのとおりです。
金運が上がる家に住みたい!家相の考え方から見る物件選びの秘訣とは
マネ活編集部:これから家を構えようという方が、少しでも金運を良くしたいと思った場合、どのような点に注意して物件を選べば良いでしょうか。
八納さん:マンションと戸建てに分けてお話ししたいと思います。まず、マンションの場合、間取りについてはそこまで注意する必要はありません。一室単位の間取りより、マンション全体として見たときの周辺環境のほうが影響をおよぼすためです。この周辺環境は戸建ての場合も同じなので、後ほど詳しく説明します。
戸建ての場合は、地面に面していることもあり、間取りから受ける影響が大きいです。1番大切にしたいのは、その家で最も長く過ごす方が心地良く過ごせること。例えば、妻が家事をメインに行う家庭の場合、妻の意見をないがしろにした家作りはおすすめしません。家で長く過ごす人が機嫌良く快適に暮らせれば、おのずと家族仲も良くなり、家族仲が良くなると金運も上がりやすくなるものなんですよ。
では、周辺環境についてお話ししましょう。金運に関係することでいうと、マンションから真西にため池がある物件はあまり良くないとされています。川や湖、井戸は水が流れるので問題ありません。戸建ての場合、真西に年中水を貯めっぱなしのプールがあったり、真西に位置するご近所の家の庭に小さなため池があったりするのも金運向上的には良くありません。
あと、西側が下り坂になっている場所も金運が上がりにくいといわれています。世界的な都市を見ても、北と西の高度が高く、東と南が低いところが繁栄しやすいんですよ。関東平野も、まさにそうした土地ですよね。
ため池の有無や高低差に関しては、大きな範囲で見るのであれば半径5〜10キロ、少なくとも750メートルから1キロ以内をチェックしてみましょう。
ただ、こうした家相面だけではなく、現実的な面も見るのも忘れないでください。マンションの場合、10年20年先も値下がりをしなさそうなエリアのマンションが良いですし、戸建ての場合は50年60年住める長期優良住宅が良いです。値下がりしないエリアのマンションであれば、不動産投資面でも利があります。戸建ての場合、長く住める家であれば、ローンを払い終えたあとにすぐに建て替えなければならないといったことを防げます。不動産に対するリテラシーを高めることは、結果的に金運にもつながりますよ。
マネ活編集部:では、そうした条件が合致する家が家相的には良くない場合はどうしたらいいのでしょうか。
八納さん:そこが家相の考え方の使いどころですね。気に入ったマンションの真西にため池があるのであれば、家の真西の壁に金運のラッキーカラーである黄色いアイテムを置いたり、カーテンを黄色のものにしてみたりすることで、条件の悪さを相殺するんです。自分の気分が上がるものであれば、より意識の面が補われるから良いですよ。「真西にため池があるからダメだ」ではなく、「黄色いアイテムを置いたから大丈夫だ」と思えるのが大切です。
やはり大事なのは意識なんですね。ラッキーカラーやラッキーアイテムは、あくまでも気持ちを上向かせるためのツールなので、それに縛られたり依存したりするのは本末転倒。もちろん、「この方向にこれを置くと良い」といったテクニック論はいろいろとありますが、私は「人を招きたくなる家を整える」ことが、金運アップにつながると思っています。
2024年は観葉植物がラッキーアイテム!初心者が押さえておきたい幸せな家づくりのポイント
マネ活編集部:家相や風水についての知識がない方であっても、これだけは押さえておくといいポイントについて改めておさらいさせてください。
八納さん:第一に、玄関を綺麗にすること。玄関が綺麗でもトイレが汚いと二面性のある人だと思われますから、トイレもピカピカにしておくこと。そして、家の中を良い香りで満たすことですね。好きな香りがしている空間ではネガティブな気持ちになりにくいですから。朝昼晩にアロマを焚いて、気分転換をするだけでも随分と違った気持ちになりますよ。
あとは日中過ごす部屋の明るさチェックです。暗い環境で過ごすのは気が滅入るものですし、日光浴は鬱予防にも良いとされています。今はスマホアプリに照度計がありますので、500ルクスある環境で過ごすようにしましょう。
※ルクス…国際単位系(SI)における照度の単位
一気に気分を変えたいという方には、カーテンの洗濯がおすすめです。カーテンにはにおいや汚れが吸着しているので、洗うだけでも空気が変わります。もし買い直すのであれば、東西南北のラッキーカラーが含まれているものにするとより良いですね。
最後に、2024年に特に採り入れてみてほしいことをご紹介させてください。それは観葉植物をたくさん置くことです。家の真ん中から見て東や南東に部屋があればそちらに、なければリビングに2〜3個置いてほしいです。種類は何でも良く、丸い葉っぱはリラックスでき、尖っているものはクリエイティブな心を刺激してくれるため、目的に応じて気に入ったものを選んでください。寝室に置く場合は、リラックスできる丸い葉っぱのものが良いでしょうね。
住まいを好きになり、居心地が良く変わってくると、気持ちが前向きになります。それが人間関係に良い影響をおよぼし、棚から牡丹餅みたいに臨時収入が入るなど、最終的に金運がアップするなんてことも起きてくるんです。まずは1ミリでもいいから自分の家を好きになることから始めてみてください。
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