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鹿児島県知事選大詰め デヴィ夫人に小渕優子議員…応援も続々と 支持拡大へラストスパート

MBC南日本放送 / 2024年7月5日 19時35分

MBC

任期満了に伴う県知事選挙は、あさって7日、日曜日に投票が行われます。ここからは記者とお伝えします。

立候補者を届け順に紹介します。新人で元自民党県議の米丸麻希子さん(49)、新人で元看護師の樋之口里花さん(52)、現職で2期目を目指す塩田康一さん(58)の3人で、いずれも無所属です。

選挙戦が大詰めを迎えた今週、それぞれの候補者の集会には知名度の高い政治家やタレントたちが駆けつけ、ラストスパートをかけています。

米丸麻希子さんは4日、親交を深めるタレントのデヴィ・スカルノさんも応援に駆けつける中、鹿児島市で街頭演説をしました。

(米丸麻希子候補)「体育館、造り直すことには賛成。老朽化している。美しい桜島。あの場所なのか。あの規模なのか。皆さん考えてください。313億円の使い道を決めるのは皆さんの手の中にある」

告示直前に塩田さんの推薦を取り消し、米丸さんの応援を表明した県医師連盟の池田琢哉委員長もマイクを握りました。

(県医師連盟 池田琢哉委員長)「県と大学と私たち医師会と三位一体になって、一緒になって力を合わせてこそ県民の命と健康を守れる。そこを塩田知事は勘違いしている。ぜひそのことを理解してほしい。4年間、鹿児島を明るくしてくれるのは米丸麻希子さんしかいない」

樋之口里花さんは4日、薩摩川内市の川内原発1号機の近くで集会に参加し、連携する市民団体とともに20年の運転延長に抗議しました。

(樋之口里花候補)「塩田知事は20年の運転延長を容認した。(原発を)止める気はない。馬毛島の基地も容認した知事。県民投票を反故にされ、裏切られ続けている。今度こそ、裏切らない知事を誕生させなくてはならない」

鹿児島市で先週開いた集会では「公認並みの支援」を受ける共産党の小池晃書記局長もマイクを握り、樋之口さんへの支持を呼びかけました。

(共産党 小池晃書記局長)「川内原発の運転延長は止める。大軍拡・基地強化は許さない。ぶれずに県民の命と暮らしを守る。それができるのは樋之口里花さんだけ」

塩田康一さんは4日、推薦を受ける自民党の国会議員や自民党の友好団体の代表らと鹿児島市で集会を開きました。

(塩田康一候補)「いろいろと論点はあるが、体育館に反対だとか。あるいは原発はないほうがいい。段階的に止める。しかし権限はないということでは鹿児島はよくならない。しっかりとこれからも県民の声を聞いて着実に県政を前に進めていきたい」

自民党の選挙対策委員長で夫が鹿児島県出身の小渕優子衆議院議員も応援に駆けつけ、塩田さんの実績を評価しました。

(自民党 小渕優子・選挙対策委員長)「農林水産、観光、企業の稼ぐ力を伸ばそうと頑張ったのが塩田知事。鹿児島のトップリーダーとしてふさわしいのは塩田康一知事」

(キャスター)
ここまでの選挙戦を振り返ってどう感じていますか?

(記者)
それぞれの主張は三者三様で、何を演説の軸に据えるのかでも選挙戦略がみえてきます。

米丸さんはドルフィンポート跡地への新体育館の建設に反対し、樋之口さんは川内原発の運転延長中止を訴えています。

いずれも争点の一つにあげられてきましたが、選挙戦が進むにつれ、塩田さんが演説で2人の主張に反論する場面も目立ちました。

(キャスター)
それぞれの候補者の訴えは有権者にどの程度、浸透しているとみていますか?

(記者)
ここで選挙戦後半の情勢を紹介します。MBCと南日本新聞、JX通信社では先月29日と30日にコンピュータで無作為に抽出した有権者に電話で調査し、1003人から回答を得ました。

この調査結果に取材を加味して情勢を分析したところ、先行する塩田さんを米丸さんが追い、そのあとに樋之口さんが続く展開となっています。

ただ、調査時点ではおよそ2割が投票先を決めておらず、情勢が変わる可能性もあるため、最後まで激しい戦いが続きそうです。

そして、今回の知事選について、専門家はどうみているのか聞きました。

(鹿児島大学 渡邊弘准教授・憲法学)「鹿児島県はとても広い。島の生活や山間部、中山間地域の産業や生活をどう保障していくのか。産業を盛り立てていかないと、生活する人々に収入が回っていかない。もともと持っているリソース(資源)をどう活用して、産業振興や生活の向上を図るのか」

(キャスター)
鹿児島県全体の課題に視点を向けることが大切だという話でしたね。

(記者)
知事選は鹿児島のリーダーを決める「全県選挙」で、都市部や農村部、離島など、地域ごとに課題も異なります。県内には131万3000人の有権者が暮らしていますが、選挙結果に民意がどの程度反映されるのか。

4年前、前回の知事選の投票率は、49.84%と半数近くが投票しませんでした。伸び悩む投票率について渡邊准教授は次のように指摘します。

(鹿児島大学 渡邊弘准教授・憲法学)「ほかの候補者とはここが違うとか、ここが私の特徴だということを、県民一人一人に届けきっているのかが大きなポイント。候補者の考え方が全県単位で反映されているか。人口の少ないエリアでも反映されているか、届いているかどうか。投票率に影響を与える問題として、大きな要因になる」

県選挙管理委員会によりますと、先月30日までの期日前投票の投票率は5.57%と、コロナ禍で行われた4年前の前回を0.03ポイント下回りました。

投票率の低迷は続いていますが、私たち一人一人が鹿児島のリーダーを選ぶ責任を持って、候補者の訴えに耳を傾けることが大切です。

先月20日に告示された17日間の選挙戦は残り2日。あさって7日、日曜日に投票が行われ、即日開票されます。

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