出水市と阿久根市で大雨 出水市針原で1時間に78ミリ 鹿児島

MBC

薩摩地方北部で14日午前、非常に激しい雨が降り、阿久根市と出水市で床下浸水や土砂崩れなどの被害が出ました。

出水市野田町の国道3号横の田んぼから水が溢れ、川に勢いよく流れ込み、田んぼと川の境目が分からなくなっています。

鹿児島地方気象台によりますと、対馬海峡に停滞している梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、大気の状態が非常に不安定となっています。

このため、午前中から薩摩地方北部を中心に大雨となり、国や県の雨量計では、出水市針原で1時間に78ミリ、阿久根市で53ミリ、薩摩川内市の甑島で52ミリの非常に激しい雨を観測しました。

降り始めから午後4時までの総雨量は、さつま町紫尾山で433.5ミリ、阿久根で367.5ミリ、出水で357ミリで、7月平年1か月の7割以上が降ったことになります。

現在、北薩地域の広い範囲に、大雨警報が発表されています。この大雨のため、出水市境町では道路脇が崩れ、国道3号が通行止めとなっています。

また消防などによりますと、出水市高尾野町の江内地区や阿久根市で床下浸水の被害がでているということです。

土砂災害に警戒するとともに、低い土地の浸水、河川の増水などに注意が必要です。