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川の水難事故防ぐには?身近な“あるもの”で浮くことも「気象情報入手し安全確認を」

MBC南日本放送 / 2024年8月6日 19時17分

MBC

鹿児島県南九州市で、川遊びをしていた中学3年の男子生徒が亡くなった事故から1か月です。この時期、全国で相次ぐ川の事故。川の危険と、安全な楽しみ方を取材しました。

南九州市の清水岩屋公園で先月6日、園内を流れる川で鹿児島市の中学3年の男子生徒が溺れて死亡しました。警察によりますと、男子生徒は友人やその保護者と十数人で公園を訪れ、川遊びをしていました。

県内では、去年も夏場を中心に川遊びや釣りでの事故が6件発生し、うち2人が亡くなっています。

川で遊ぶ時、どんなことに注意したらいいのか?

川での救助活動などに詳しいかごしまカヤックス代表の野元尚巳さんと、県ライフセービング協会代表の山下丞さんです。

2人が「欠かせない」と口を揃えるのは、ライフジャケットです。体形にあったものを選ぶことや、子どもは脱げやすいため、股下にベルトがついたものを選ぶことが大切だといいます。

(記者)「実際に川に入ってみます。一般的な水着で入るのと、ライフジャケット着た状態で浮き方に違いがあるか試してみます」

まずはライフジャケットを着た場合です。
(記者)「首まわりが浮くので、口と鼻を確保でき、水の外に出すことができる。怖さはまったくない」

一方、ジャケットを着用しないと…
(記者)「沈む。水の中で手でかいている、そうでないと浮かない。かなり危険」

川は、流れる水が生み出す強い圧力「動水圧」が生じるため、水面に浮くことが難しくなります。

(県ライフセービング協会 山下丞代表理事)「海のほうが浮力がある。川特有といえば動水圧。水の浮力を得られず、沈みやすい」

では、もしも溺れている人を見つけたらどうするか?

まずは周りにいる人に助けを求め、119番通報をすることが鉄則です。

むやみに川に入って救助をすると、自分も巻き込まれるおそれがあります。そこで、川岸からできる救助で、役立つのがペットボトルです。

(かごしまカヤックス 野元尚巳代表)「今から投げます、いきますよ。つかまえて、あごの下でもってください」
「そのまま力が入ってしまうと、下半身が沈んであごが水中に入ってしまう。呼吸を空中に向けたいから、あごの下に(ペットボトル)置いて、鼻と口を上に向けるのが目的」

投げる時、少し水を入れると、風に流されず、狙ったところに投げやすくなります。紐があればボトルにくくりつけて、溺れた人をより安全な場所へ引き寄せることもできます。

(かごしまカヤックス野元尚巳代表)「(ペットボトルを)背中越しに抱えてください。安全な場所に誘導していきましょう」

このほかに、クーラーボックスも浮きのかわりに使えます。

また、川は気象条件によって深さや流れの速さが変わるため、今の天気や今後の予報をこまめに確認することも必要だといいます。

(かごしまカヤックス 野元尚巳代表)「自然からいろんなことを教えてもらった。自然には接したほうがいいが、何が危険か見極める能力を高めてほしい。今ここが晴れていたとしても上流で雨が降ると水が増える。動く水が川だということ、そこは危険」

事故を未然に防ぐため、いざという時に役立つ知識を持っておくことも大切です。

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