台風１０号 県本土南部が暴風域に 鹿児島県（午前２時）

MBC

非常に強い台風10号は勢力を維持したまま北上していて、県本土の南部や種子島・屋久島地方が暴風域に入っています。

非常に強い台風10号はきょう午前1時には枕崎市の南南西50キロにあり、時速10キロの速さで北へ進んでいます。

中心気圧は935ヘクトパスカル、最大瞬間風速は70メートルです。

非常に強い勢力のまま北上していて、鹿児島市や枕崎市、指宿市、鹿屋市、西之表市、屋久島町が風速25メートル以上の暴風域に入っています。

気象庁は28日、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方に暴風と波浪の特別警報を、薩摩地方の一部に高潮の特別警報を発表しました。

一部の住宅が倒壊するような猛烈な風が吹き、数十年に一度しかないような高波や高潮が予想されます。最大級の警戒が必要です。

また、種子島・屋久島地方に「線状降水帯発生情報」を発表し、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水災害による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、最大級の警戒を呼びかけています。

県内では枕崎市、鹿児島市、鹿屋市、西之表市、日置市、南さつま市、南九州市、三島村、大崎町、東串良町、錦江町、南大隅町、肝付町、中種子町、屋久島町の15の市町村に警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報が発表されています。

《29日 予想される最大瞬間風速》

▼薩摩地方の海上と種子島・屋久島地方で70メートル
▼大隅地方の海上で65メートル
▼薩摩地方の陸上で60メートル
▼大隅地方の陸上で50メートル
▼十島村で45メートル
▼奄美地方北部で30メートル
▼奄美地方南部で25メートル

《29日の満潮時刻》

▼枕崎港が午前2時27分、午後5時32分
▼鹿児島港が午前2時36分、午後5時25分
▼阿久根港が午前3時10分、午後6時4分
大雨にも厳重な警戒が必要です。

30日午前0時までの24時間に予想される雨の量は、多い所で薩摩、大隅、種子島・屋久島地方で600ミリ、十島村で150ミリ。

さらにその後、31日午前0時までの24時間では、薩摩地方で300ミリ、大隅地方で200ミリ、種子島、屋久島地方で100ミリの雨が予想されています。