農業や観光にも・・・奄美大島 台風10号の爪痕 鹿児島県

MBC

台風の強風域を抜けた奄美市では被害の調査が始まりました。

サトウキビに影響が出ています

奄美市笠利町ではきょう市の職員や製糖会社が、サトウキビの被害を調査しました。奄美市笠利町ではきのう31.4メートルの最大瞬間風速を観測。

サトウキビが大きく傾く被害が、作付け面積531ヘクタールの12%にあたる64.5ヘクタールで発生しました。ただ、成長が止まる原因になる茎が折れる被害は少なく、今回の台風10号による減収率は5%でした。

（富国製糖里真之（さと・まさゆき）農務部長）「当初予定していた見込み料よりも減るのは確実です」

一方、台風10号は観光にもダメージを与えています。

龍郷町にあるこちらのリゾートホテルは、通常なら8月は満室が続くシーズンですが、きょうの宿泊は全22部屋のうち、7部屋のみです。

（ネイティブシー奄美里井大起（さとい・ひろき）支配人）「やっぱり1週間ぐらいは1回台風が来ると予約の減りというのは如実に出ますね」

奄美地方には、きょうも定期船フェリーの入港はなく、品薄な食品がある状態が続くなど、島での影響は残っています。