川内原発で乾式貯蔵応じないよう求めた陳情 市議会特別委が不採択 鹿児島

MBC

川内原発で今後、使用済み核燃料を一時的に保管する乾式貯蔵建設に向けた提案が出ても応じないよう求めた市民団体の陳情について、薩摩川内市議会の特別委員会は10日、不採択とする決定をしました。

「起立少数で、本陳情は不採択とすべきものと決定します」

青森・六ケ所村での使用済み核燃料の再処理工場を巡っては、完成時期がことし上期から、2年半後の2026年度末へと先月27回目の延期が発表され、大幅に遅れています。

薩摩川内市議会に市民団体から出された陳情は、川内原発で今後、使用済み核燃料を陸上で一時保管する乾式貯蔵施設の建設に向けた提案が、九州電力から出されても説明に応じないよう求めたものです。

10日に開かれた原発の特別委員会では、再処理工場建設が遅れている現状について、核燃料サイクルは破綻しているとする意見の一方で、乾式貯蔵自体に問題はなく、今後九電から提案があったとしても、門前払いではなく、まずは説明を聞くべきとの意見が出され、採決の結果、反対多数で不採択とすべきとする決定をしました。