現金500万円の送り先は空き家 警察官になりすまして「捜査で紙幣番号調べたい」詐欺などの疑いで東京都の男逮捕 鹿児島

MBC

警察官になりすまし、鹿児島市の女性から現金およそ500万円をだましとろうとしたなどとして東京都の男が逮捕されました。

詐欺などの疑いで逮捕されたのは東京都杉並区の自称・自営業　金子達容疑者（51）です。

県警によりますと、金子容疑者は今年7月から先月下旬にかけて、ほかの犯人らと共謀し警察官などをかたり、鹿児島市の70代の女性にうその電話をかけて、東京都内のアパートに現金500万円を送らせてだましとろうとした疑いなどがもたれています。

金子容疑者ら犯人グループは、警視庁の警察官や、検察官、総務省の職員などになりすまし、「あなたの個人情報が漏れていて、犯人があなたの銀行口座に現金を入金している。あなたの身柄を拘束しないためには、口座のすべての紙幣番号を確認する必要があるので、現金を引き出し、宅配便で送ってほしい」などと複数回にわたって女性に電話したということです。

先月22日に女性が金融機関で多額の現金を引き出そうとしたところ職員が不審に思い警察に通報しました。
女性が「前日にも現金500万円を引き出し宅配便で送った」と話したことから、県警は警視庁と協力して、だまされたふり作戦を開始。宅配便の送り先に先回りして、現金を受け取ろうとした金子容疑者を現行犯逮捕したということです。

県警は認否については「捜査に支障があるとして」認否を明らかにしていません。

金子容疑者はだまし取った現金を受け取るいわゆる受け子とみられ、現金の送り先はアパートの空き部屋でした。

警察は金子容疑者ら、犯人グループが空き家を無断で使い、詐欺の発覚を遅らせようとしていたとみています。

また、金子容疑者はことし8月中旬にも同様の手口で、福岡市の70代女性から現金およそ570万円をだましとった疑いで逮捕されています。

県警は余罪や共犯者について調べを進めています。