MBC賞表彰式 2団体・1個人が今後の抱負語る 鹿児島

MBC

地域社会の発展に貢献し、今後の活躍が期待される人たちに贈られるMBC賞の表彰式が開かれ、受賞者が今後の抱負を語りました。

57回目となる今年は、2つの団体と個人1人が受賞しました。鹿児島市の公益社団法人「かごしま犯罪被害者支援センター」は、県内唯一の民間の支援団体として犯罪の被害者とその家族や遺族からの相談に応じるとともに、日常を取り戻せるよう活動しています。

警察や裁判所に付き添ったり、生活の立て直しをサポートしたりするなど、被害者に寄り添った活動が評価されました。

（かごしま犯罪被害者支援センター　永家南州男事務局長）「被害に遭われた方々に求められる人を目指し、継ぎ目のない支援を大切にし守秘義務のもと黒子となって支援していきたい」

指宿市の山川町漁業協同組合は魚の生息場所になり、二酸化炭素を吸収する役割も果たしている海草のアマモを守ろうと官民による協議会を設立。マットや仕切り網を使った新しい方法で再生させるなど先進的な活動を続けています。

温暖化の影響などでアマモの消失が進む中、全国的にも画期的な取り組みとして評価されました。

（山川町漁業協同組合　川畑友和理事）「社会課題の解決にもつながる取り組み。鹿児島の海から全国の海に活動を展開していけるように頑張る」

薩摩川内市・甑島の山下賢太さんは、古民家を改修したベーカリーやレストラン、宿泊施設などの運営や空き家の再生など多彩な島おこしに取り組んでいます。また、県内28の有人離島の仲間と鹿児島離島文化経済圏を設立し、離島間の連携による商品開発などを展開しています。

離島ならではの魅力を引き出し新たな価値を創造していく取り組みが評価されました。

（山下賢太さん）「小さな島にひとりひとりの人生が輝いていける社会を作ることが夢。島々から次のリーダーたちを育てていくネットワークを鹿児島からつくりたい」

受賞した団体・個人には、トロフィーや記念品などが贈られました。