「彼女とイノシシが戦っていた」イノシシに襲われ女性（70代）大けが 鹿児島市の住宅街で目撃あいつぐ

MBC

鹿児島市で14日、散歩中の女性がイノシシに襲われ大けがをしました。付近では、イノシシの目撃情報が相次いでいて市は見かけても近づかないよう呼びかけています。

（記者）「午前8時。おとといの同じ時間にこのあたりで女性がイノシシに襲われた」

鹿児島市原良7丁目の市道で14日、近くに住む70代の女性が散歩中にイノシシに襲われ、足を数か所かまれる大けがをしました。

（目撃した女性）「彼女とイノシシが戦っていた。大きかった、女性の上からイノシシの頭が見えていた。おおいかぶさってた。怖かった、大人でも男の人でも怖いと思う」

現場は原良小学校の校区で、16日朝は保護者に付き添われて登校する子どもの姿もみられました。通学路では去年11月に登校中の小学生がイノシシに襲われ、大けがをしています。

（保護者）
「イノシシが出たのできょうは一緒に登校している」

「教頭先生から（連絡がきた）去年の事故があってからはほぼ毎朝ついていくようにしている」

こちらの映像は女性が襲われた現場と同じ原良7丁目で今月12日に撮影されたものです。同じ個体かはわかりませんが親子のイノシシが道路を横切っているのがわかります。周辺ではイノシシの目撃が相次いでいます。

ことし2月には明和1丁目で20代の男性が足をかまれてけが。7月には鹿児島市小野3丁目で県道を走るイノシシが目撃されました。

（住民）
「ゆうべも来ていた。月に6回は必ず見る。早くわなをかけてもらって捕まえてほしい」

「気を付けないといけない。イノシシに見つかって追いかけられたら逃げ切る自信がない。怖い」

鹿児島市には今年度イノシシの目撃情報が109件寄せられています。

（鹿児島市生産流通課　新留直哉課長）「この地域は山が住宅地で囲まれている。山で繁殖したイノシシが出てきていて、頭数自体が増えている状況」

市は、原良、明和、小野地区に箱型のわなを9つ仕掛けていて、ことしの夏はおよそ10頭捕獲されました。

（鹿児島市生産流通課　新留直哉課長）「収穫しないみかんや柿の実が下に落ちて、イノシシが食べに来て市街地におびきよせてしまう。伐採を検討してもらえれば」

見かけた場合は静かに後ずさりで立ち去り車や家に避難するよう呼び掛けています。