1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

衆院選・争点 国の安全保障 県内で進む馬毛島基地建設やさつま町弾薬庫 候補者の訴えは 鹿児島

MBC南日本放送 / 2024年10月25日 20時56分

MBC

衆院選は27日、日曜日が投開票日です。

鹿児島1区は参政党新人の昇拓真さん、自民党前職の宮路拓馬さん、立憲民主党比例九州前職の川内博史さん。

2区は参政党新人の矢竹ゆかりさん、共産党新人の松崎真琴さん、無所属前職の三反園訓さん、日本維新の会新人の辻健太郎さん、自民党比例九州前職の保岡宏武さん。

3区は立憲民主党前職の野間健さん、自民党比例九州前職の小里泰弘さん。

4区は自民党前職の森山裕さん、社民党新人の山内光典さんが立候補しています。

ニューズナウでは選挙の争点と立候補者の訴えをお伝えしています。25日のテーマは、「安全保障」です。鹿児島県内では馬毛島で去年1月からアメリカ軍の訓練移転を伴う自衛隊の基地整備が始まっています。

(金物店を経営)「馬毛島関連以外で見たときに年々売り上げは下がっているので、工事が終わってどうやって生活していこうとそれはすごく考える」

種子島の西之表市で明治22年=1889年から続く金物店を経営する松浦起也さん(49)。家庭用から建設現場で使う工具などを扱っています。

年々減少していた売り上げはコロナ禍でさらに減少。しかし、工事関係の資材の需要が伸びたことで去年の売り上げはコロナ前の2倍になりました。基地建設には容認の立場ですが複雑な思いを抱えています。

(金物店を経営 松浦起也さん)「もっと(工事関係者に)買ってほしい、増えてほしい心情としてはあるけど、それに伴って(街で)混雑や地場のお客さんに迷惑をかけることがあてはいけないなと思う」

街のスーパーは混雑し交通量も増加。ピーク時には馬毛島と種子島に合わせて最大6000人の作業員が滞在する見込みで、生活を維持するために道路などのインフラを整備してほしいと話します。

(金物店を経営 松浦起也さん)「できたものはできたものとして基地をどう生かしていくのかは地元と防衛省が一緒になって取り組めばいい」

防衛省は当初4年程度としていた基地の完成時期について2030年に遅れると明らかにしています。

Q.基地建設に反対?
(西之表市民 70代)「反対。反対派と賛成派と仲たがいしたり、それが一番(嫌)。国のやり方はダメだと思う」

(鹿児島市民 80代)「戦争おこらないと思うけど守ってほしい、安全保障はずっとしてほしい」

(鹿児島市民 40代)「最前線で防衛対策となると怖い面はあると思うけど、どうしてもせざるを得ない状況であれば、国民・地域の人がわかりやすいように説明することが望まれる」

(記者)「上空1000メートルの高さから航空機による測量が行われています」

一方、県内の安全保障を巡ってはさつま町にある標高およそ650メートルの中岳で、防衛省が自衛隊の弾薬庫整備を検討しています。地上からのボーリング調査などが、2026年3月まで行われる予定です。

過疎化が進む中、行政や商工会が弾薬庫の誘致を進める反面、住民からはさまざまな声が・・・。

(無職 80代)「反対。(太平洋戦争中に)防空壕を掘った、子どもたちで。空襲警報が鳴れば逃げて。そういう記憶があるから怖い」

Q.(経済効果への)期待は?
(農家 80代)「期待はしていない。どっちかといえば賛成でいい。国がいろいろ決めたことをひっくり返すことはできない」

(農家 60代)「消滅自治体とか(言われる)」
Q.弾薬庫の問題より、農業の今後?
「そうです。気持ち的には(弾薬庫は)できてもいいかなと思っている」

候補者はどのように向き合っているのでしょうか。

鹿児島1区

鹿児島1区に立候補した3人の訴えです。

(昇拓真候補 参政・新)「住んでいる人、島民の意見を吸い上げられる形にしていくべきと思う。連携を強化して国政に上げていく形をとっていきたい」

(宮路拓馬候補 自民・前(3))「抑止力と共に外交力でもって決して戦争を引き起こさない。国に国民を守り抜く、そういう外交安全保障戦略が重要だと思っています」

(川内博史候補 立憲・比例前(7))「安全保障という名の戦争準備に43兆円も使う。今の政府がいこうとしている道筋は違う道筋ではないかと」

鹿児島2区

鹿児島2区の5人の主張です。

(矢竹ゆかり候補 参政・新)「地域の人が安心して暮らしていけるように予算を入れていき、地域の人と話し合っていくしかないと思う」

(松崎真琴候補 共産・新)「軍事費を増大して鹿児島でも着々と戦争準備を進めている。軍事対軍事の対応ではなく東南アジア諸国連合ASEANのように平和外交努力していくことが必要」

(三反園訓候補 無・前(1))「国民を守るいろいろな人々を守っていかなければならないわけでありますので、政治の責任はやはり安全保障、国民の平和安全を守っていくことが大事」

(辻健太郎候補 維新・新)「防衛力を持つことは極めて重要だと認識している。現地にいる人たちの命を守るための施策が追いついていないので、地域住民への説明も丁寧にやらなければならない」

(保岡宏武候補 自民・比例前(1))「バックアップという意味での防衛で、南西諸島の充実と防衛の充実というのは非常に意味があることだと考えている。御理解をいただきながら進めるということは一番大事だと考えている」

鹿児島3区

鹿児島3区に立候補した2人の訴えです。

(野間健候補 立憲・前(3))「ここが戦場になる、あるいは狙われたときにどうやって住民が避難をするのか。説明もないちぐはぐな状況が続いている、丁寧な説明を求められている」

(小里泰弘候補 自民・比例・前(6))「脅威から日本の領土・領海・領空を守って大事な国民の生命財産を守っていく。これは国の責務。しっかりと防衛力を強化しながら前に進めていきたい」

鹿児島4区

鹿児島4区の2人の主張です。

(森山裕候補 自民・前(7))「いろんな問題が生じていることもよく承知をしている。一つ一つを丁寧に解決していくことが大事」

(山内光典候補 社民・新)「このまま工事が続くのを黙ってみているわけにはいかない、反対という立場で言い続けていきたい。そのことを国政に活かせたら」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください