アルコール依存症施設で知人殺害した罪に問われた男に懲役23年 遺族は控訴求める

MBC

霧島市で、知人男性の胸を刺し殺害した罪に問われた男に対して鹿児島地裁はきょう31日、懲役23年の実刑判決を言い渡しました。

判決を受けたのは本籍が東京都の無職・金城昇被告（68）です。

判決によりますと金城被告は去年7月、霧島市の施設に暮らす作業員・徳地優雅さん（当時48歳）の胸を包丁で複数回刺し、殺害したものです。

現場は薬物やアルコール依存症の社会復帰を支援する施設で、金城被告は元入居者で徳地さんと知人でした。

31日の判決で鹿児島地裁の小泉満理子裁判長は、「殺意は非常に強固。被害者の言動を非難する主張を繰り返すなど反省も十分といえない」などとし懲役25年の求刑に対し、懲役23年の実刑判決を言い渡しました。

この判決を不服として徳地さんの遺族は31日鹿児島地検に控訴するよう求める嘆願書を提出しました。

鹿児島地検は「判決内容などを検討して適切に対応する」とコメントしています。