鹿児島市長選あさって17日告示 記者解説
MBC南日本放送 / 2024年11月15日 19時38分
17日、日曜に告示が迫った鹿児島市長選挙についてお伝えします。
(キャスター)
鹿児島市長選は17日から7日間の選挙戦がスタートしますが、立候補の動きはどうなっていますか?
(記者)
これまでに立候補を表明しているのは、現職で2期目を目指す下鶴隆央さん(44)と、新人の元鹿児島市議会議員・桂田美智子さん(71)で、いずれも無所属です。
下鶴さんが9月上旬に立候補を表明して以降、ほかに手を挙げる候補がいない中、無投票当選を防ごうと、桂田さんが立候補した形で、一騎打ちの公算が大きくなっています。
(キャスター)
2人はそれぞれどのような経歴なんでしょうか?
(記者)
下鶴さんは鹿児島市出身で、IT企業を経て、2011年に県議会議員に初当選。3期目の途中で辞職し、市長選に無所属で立候補して初当選しました。
新型コロナ対策や公約だった待機児童ゼロの達成など実績を強調した上で、新しく事業を始める人たちのスタートアップ支援の強化や、待機児童ゼロの維持などを掲げ、「選ばれるまちをめざす」としています。
(下鶴隆央氏・44)「1期目で達成した待機児童ゼロを継続していくとともに、こども医療費の中学生までの拡充、完全無償化、窓口負担ゼロをしっかりと実現していく。これらを通じて、子育て世代、若い世代に選ばれるまちを実現していきたい」
一方の桂田さんも鹿児島市出身で、合併前・旧吉田町の町議を4期、鹿児島市議を1期務めました。市長選には前回を含め3回出馬しましたが、落選しています。
今回は、共産党などでつくる市民団体から擁立される形で出馬を表明しました。学校給食費や敬老パスの無料化を掲げ、「市民の命と暮らしを守る」としています。
(桂田美智子氏・71)「1日3回の食事を1回にすることもあるとの話も聞いた。いま高齢者が暮らすのに大変な状況。市民の命と暮らしを守る防波堤の役割を大いに果たしていきたい」
(キャスター)
今回の選挙で1つ注目なのが、市が計画するサッカースタジアムを巡る問題ですよね。
(記者)
市が計画しているサッカースタジアムの候補地は、検討が始まって7年経ちましたが、かつて本港区のドルフィンポート跡地や北ふ頭、今年夏には、与次郎の鹿児島サンロイヤルホテルが移転した場合の跡地が浮上するなど、二転三転しています。
どの程度の整備費がかかるかは示されていませんが、県の新たな総合体育館の事業費が建設資材や人件費の上昇で膨らんでいるだけに、どのくらいのコストがかかるかも今後の課題となりそうです。
2人は整備費についてどのように考えているのか?お聞きください。
(桂田美智子氏・71)「サッカースタジアム建設については、民間企業主導型。行政が支援をする。こういう形であるべき」
(下鶴隆央氏・44)「県、市、民間含めたオール鹿児島という枠組みで、鹿児島市のスタジアム整備検討が始まっているので、当然、どこかのタイミングで県、民間と費用負担の協議はやっていく」
(記者)
桂田さんは、整備は民間が主導し、行政がバックアップする形が望ましいとし、下鶴さんは、市・県・民間が「オール鹿児島」の枠組みで、費用負担も含めて取り組むべきと主張しています。
(キャスター)
一方で、今回の市長選で、各政党はどのように対応しているんでしょうか?
(記者)
まず、下鶴さんについて自民党市議団は、待機児童ゼロの実現などを評価する一方で、この4年間で候補地が2度白紙となったサッカースタジアムを巡る対応を厳しく見る人もいます。政党への推薦は依頼しない考えで、「政党から一致団結して支援をもらえる状況かどうか勘案した結果」だとしています。
桂田さんは、共産党から推薦を受けます。ただ、擁立した市民団体が支援を要請していた立憲民主党と社民党は市民団体に対し「自主投票にする」と回答しています。
(キャスター)
一方で、低迷が続いている投票率も気がかりですね。
(記者)
前々回の2016年は、現職と新人の一騎打ちで、過去最低の25%。前回2020年は、現職が引退したことで、新人4人の争いとなりましたが、投票率はそれでも4割に満たない38.16%でした。
県都のこれからを決める選挙でもあり、活発な論戦が期待されます。
(キャスター)
それぞれ主張の違いもあるので、私たち有権者も掲げる政策を比べてみたり、演説を聞いたりすることも大切ですね。
鹿児島市長選挙はあさって17日告示、今月24日投開票です。
外部リンク
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1《内部資料入手》5年で7頭のアザラシが死亡、炎上中の“動物と泊まれるコテージ”とは? 責任者の回答は資料と食い違い…
集英社オンライン / 2024年11月15日 16時30分
-
2「死に方考えてほしかった」=元妻、3回目の被告人質問―「紀州のドン・ファン」・和歌山地裁
時事通信 / 2024年11月15日 19時26分
-
3保育園で給食のどに詰まらせ1歳男児死亡 運営会社が謝罪 豚肉か
毎日新聞 / 2024年11月15日 19時19分
-
4「生活苦で、母殺して死のうと」85歳母絞殺、容疑で出頭した息子逮捕 大阪・岸和田
産経ニュース / 2024年11月15日 17時51分
-
5自民人事、裏金議員を起用=党幹部「適材適所」と説明
時事通信 / 2024年11月15日 18時28分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください