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日本被団協ノーベル賞授賞式を受けて鹿児島県内では 生後4か月で被爆の女性「人間と核は共存できない」

MBC南日本放送 / 2024年12月11日 19時15分

MBC

日本時間の10日夜、ノーベル平和賞の授賞式がノルウェーで開かれ、被爆者の全国組織・日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会にメダルが授与されました。

核兵器のない世界へ。県内の被爆者らからは決意の声が聞かれました。

日本時間の10日夜、開かれたノーベル平和賞の授賞式。日本被団協を代表して、長崎で被爆した田中煕巳さん(92)が世界に向けて核兵器の廃絶を訴えました。

(日本被団協 田中煕巳代表委員)「核兵器は1発たりとも持ってはいけないというのが、原爆被害者の心からの願いであります」

授賞式から一夜。鹿児島県原爆被爆者協議会の会長で、伊佐市の西上床キヨ子さん(79)です。生後4か月のときに長崎市で被爆しました。

授賞式を自宅で見守った西上床さん。ともに活動した先輩たちの顔が一番に浮かんだと言います。

(県原爆被爆者協議会 西上床キヨ子会長)「ここまで来たんだなという感慨はあった。ちょっと遅かったけど。あの方たちが頑張って私たちの進むべき道筋を作っていただいたので、私たちも頑張れたと思っている」

西上床さんは、核廃絶は被爆者の使命だと、改めて気を引き締めています。

(県原爆被爆者協議会 西上床キヨ子会長)「人間と核は共存できない。新しい方・若い方にも引き継いでもらわないといけない、そういう時期に来ていると思う」

長崎で被爆した父親を持ついわゆる被爆二世で、県原爆被爆二世の会の会長・大山正一さん(67)も自宅で演説を見守りました。

(県原爆被爆二世の会 大山正一会長)「緊張していたみたいで、いつもと表情が違うなと思っていたが、本当に内心は喜んで受けられたなとひしひしと伝わってきて、一緒やれてよかった」

全国の被爆者の平均年齢が85歳を超える中、課題となるのが、被爆体験の継承です。

(県原爆被爆二世の会大山正一会長)「被爆者の家族だからではなくて、一人でも多くの人たちが学習しよう・知ろうということが一番大きな今後の核兵器廃絶に向けての力になっていくと私は思っている」

“核兵器も戦争もない世界へ”。被爆者の思いとどう向き合うのか。1人ひとりに問われています。

厚労省によりますと、県内で被爆者健康手帳を持っている人は今年3月末時点で352人です。

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