県警不祥事めぐり幹部3人が県議会に参考人招致 「伝達ミスが隠蔽の疑念に・・」異例のネット中継も
MBC南日本放送 / 2024年12月16日 19時6分
県警の不祥事をめぐり県議会は16日、前の首席監察官らを参考人招致しました。枕崎署員による盗撮事件の捜査が一時中断されたことについて前の首席監察官は「自分の伝達ミスだった」と謝罪しました。
(前の首席監察官 上別府高宏現鹿児島中央署長)
「枕崎署における盗撮事件では、隠蔽しようとしたのではないかという疑念を生じさせてしまった要因に私の伝達ミスがあることから、大変申し訳ない」
県議会の総務警察委員会は16日、県警本部の前の首席監察官ら3人を参考人として招致しました。県議会の常任委員会では初めてネット中継も行われました。
県警の枕崎署員による盗撮事件を巡っては内部情報を漏えいしたとして逮捕、起訴された前の生活安全部長・本田尚志被告が「野川前本部長が不祥事を隠蔽しようとした」と主張しています。
一方、野川前本部長は隠蔽を否定していて県警は「本部長の指示が枕崎署長に誤って伝わり、2日間、捜査が中断された」としています。
16日の委員会では本部長の指示を枕崎署長に伝えた前の首席監察官で今の鹿児島中央署長が参考人として招致され原因について自身の説明が「言葉足らずだった」と釈明しました。
容疑者が警察官の場合、本部長が捜査の指揮をとりますが、前の首席監察官は16日、当時署員は「容疑者」ではなく「容疑者の疑いがある」段階だったため枕崎署で捜査すべき段階だったとした上で、署長に伝える際「署員を容疑者に認定した」と誤解させた可能性があると説明しました。
(前の首席監察官 上別府高宏現鹿児島中央署長)
「職員を被疑者と認定した捜査をするのであれば、本部長の指揮を受ける必要がある。署長指揮で捜査を進めることはできないことを言った記憶がある。署員が被疑者の可能性があると思っていた前署長は、自分の指揮で捜査ができないのであれば署では捜査することができないと感じ取ったのではないかと考える」
なお、すでに退職している前の枕崎署長は体調不良を理由に出席しませんでした。
16日委員会では霧島警察署員のストーカー事案をめぐって前の霧島警察署長が、県警内部で捜査書類の廃棄を促す文書を配布した問題をめぐって前の刑事企画課長が招致されていて、現在も調査が続けられています。
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