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減少する短大 背景に少子化や4年生大学志向の高まり 鹿児島純心短大「運営厳しい」2026年度以降学生の募集停止

MBC南日本放送 / 2025年2月7日 20時3分

MBC

鹿児島純心女子短期大学が学生募集を停止した背景には少子化や4年制大学志向の高まりがあります。在学生や卒業生に学校への思いを聞きました。

(学校法人・鹿児島純心女子学園 松下栄子理事長)「女性の社会進出など社会的な背景もあって、4年制大学志向が強まったのかなと思う。そういう中で短大の運営は大変厳しいと感じるようになった」

鹿児島純心女子短期大学は、1960年に開校したカトリック系の2年制の短大で「生活学科」と「英語科」の2つの学科があります。卒業生は65年間で1万8000人を超えていて、専門性を生かし保育士や教員、航空業界などに就職しています。

(2年)
「4年制大学で4年間勉強するのも憧れではあったけど、純心短大にきて2年間で多くの知識や経験を得ることができてよかった」

「(募集停止は)すごく驚いたけど、自分の中では終わらない。先輩もたくさんいるし、思いはずっと残るものと思う」

卒業生のサナブリア智子さん(50)です。家庭科の教員免許を最短で取得できる短大に進学。中学校の教諭を経て、2020年からは鹿児島情報高校で教えています。

(サナブリア智子さん)「まさかこんなに早く募集停止になるとは思っていなくて本当にもうびっくりした。世の中の流れが4年生大学志向になっているのは、私も仕事しながら感じていたので、少し仕方ないかな」

30年前は校舎が狭く感じるほど学生が多く、活気があったと振り返り母校の決断に寂しさをにじませますが、キャンパスでの縁は消えないと言います。

(サナブリア智子さん)「残念ではあるが、純心短大には感謝しかなくて、私学は先生がずっと残っているので、先生を通じて卒業生がすごくつながる。純心魂は途切れてほしくない」

こちらは全国の短期大学数の推移です。1996年の598校をピークに年々減少し、去年は297校。この30年で半分に減りました。少子化や4年生大学志向の高まりがあるといわれています。

県内の4年制大学と短期大学の募集定員に対する入学者数の割合=充足率です。4年制大学では、私立はすべて定員より少なく、短大でも私立は70%台にとどまっています。

鹿児島純心女子学園は学生募集の停止について「時代の流れには逆らえなかった」と話します。

(鹿児島純心女子学園 松下栄子理事長)「なんとか定員確保のために、さまざまな努力を重ねてきたがなかなか思うような効果を上げることができなかった。(入学生や在学生が)卒業するまで全力で支え教育を続けてまいりたい」

7日の入試に合格し、この春入学する学生が卒業するのは2026年度です。鹿児島純心女子学園は2027年度以降、学生のいなくなった短大のキャンパス活用のため、薩摩川内市にある4年制大学鹿児島純心大学の機能の一部移転も検討しているということです。

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