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8500億円あまり 当初予算案の内訳は? 鹿児島県民1人あたり 借金91万円 預金1万6000円

MBC南日本放送 / 2025年2月7日 20時10分

MBC

(キャスター)
県政担当の記者とお送りします。
今回の8500億円余りの県の新年度予算案、塩田知事はどのような考えで編成したのでしょうか?

(記者)
去年7月の知事選で再選し、2期目、初の予算編成となった今回の新年度予算案について塩田知事はまず、原油価格・物価高騰などへの総合緊急対策、そして具体的な事業として「稼ぐ力」の向上や結婚、妊娠・出産、子育てに関する施策、能登半島地震を踏まえた防災対策などあわせて8つの大きな柱を掲げました。

原油価格・物価高騰などへの総合緊急対策は家庭のLPガス料金や事業者の電気料金の負担軽減、飼料価格の高騰に対し、農家の負担軽減、県立学校や保育所の給食費の負担軽減などです。

緊急対策は3年連続ですが今年度を5億9000万円上回る最多の76億7000万円を計上しました。

(キャスター)
緊急対策以外では?

(記者)
塩田知事は大きな柱として8つを掲げ、人口減の中、「誰もが安心し、活躍できる鹿児島」を目指すとして人材の確保・育成、子ども・子育て支援の充実・強化、農林水産物の輸出拡大やインバウンド促進などを上げています。

具体的な事業としては結婚、妊娠・出産、子育てに関する事業が子ども医療費の助成や、市町村が行う保育士の人材確保に対して助成・支援を拡大するなど今年度に比べて34億円プラスの501億6000万円となりました。

知事が公約に掲げてきた農林水産業や観光業、企業の「稼ぐ力」を引き上げる事業については輸出や半導体関連企業の人材確保への支援、国際クルーズ船の誘致促進などにあわせて168億3000万円を盛り込んでいます。

さらに「稼ぐ力」に関しては、組織改正で総合政策課に国際戦略担当の参事を新たに置き、熊本に進出した台湾の半導体世界大手・TSMCなどを念頭に取り組みを進める方針です。

(塩田知事)「台湾であればTSMCとか半導体とかというところもあるがそれ以外にも観光客の誘致という観点でも市場として大きなウエイトを占めている。鹿児島の特産品販路開拓もある。香港・中国・韓国・アメリカ、同じような形で出てくる。国際的な県としての取り組みをそれぞれの部署ごとだけではなく、幅広く横串を刺して検討していきたい」

(キャスター)
一方で県の財政状況はどうでしょう?

(記者)
借金にあたる県債残高は来年度末見込みで1兆4599億円。今年度末と比べて316億円減ることになりますが県民1人あたりの借金としてみると、91万9000円と依然大きい額です。

対して、預金にあたる県の基金残高は今年度と同じ251億円で県民1人あたりで1万6000円という状況です。

物価高で苦しい生活が続く県民も多い中、県はこれからも「歳入・歳出両面にわたる徹底した行財政改革を行う」としていますが、19日から始まる県議会で、この予算案をさらに議論し、使うべきところと削減できるところ、両方で県民が納得できる予算とする必要があります。

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