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「回転寿司は40皿食べる」奄美から大相撲へ 樟南高3年・福崎真逢輝選手“人一倍の努力” 鹿児島

MBC南日本放送 / 2025年2月10日 19時36分

MBC

鹿児島県の奄美市出身で、樟南高校3年の福崎真逢輝選手。来月、大阪場所で大相撲デビューを果たします。小柄ながらも「相手に押し負けない身体」をつくるまでには、人一倍の努力がありました。

(福崎選手)「奄美大島に、自分が活躍して少しでも恩返しができればと思う。横綱を目指して頑張る」

樟南高校3年の福崎真逢輝選手。大相撲の幕下付け出し資格を高校生で初めて獲得し、この春、藤島部屋へ入門を決めました。

(藤島親方)「小学生くらいから見ていた。積極的な相撲をとるのが魅力」

アマチュアで好成績を残した選手に地位を優遇する、幕下付け出し資格。通常、大相撲では6つの番付で一番下の「序ノ口」から始まりますが、福崎さんは「幕下」からスタートします。

相撲が盛んな奄美大島出身の福崎選手。幼いころは相撲に空手、ラグビーなどさまざまなスポーツを経験しました。本格的に相撲を始めたのは、小学5年からでした。

(小学5年当時の福崎選手)「引く相撲で勝ってしまった。押し相撲で勝ちたかった」「消防士か、力士か、ラグビーの日本代表になりたい」

当時、好きだった力士は…

(福崎選手)「宇良と石浦。小さい身体で大きい力士を倒す相撲がかっこいいから」

身長180センチを超える力士が多いなか、福崎さんも172センチとやや小柄。

(樟南高校相撲部 安田貴浩監督)「いろんな競技をしていたので、身体を動かす感覚が優れている。(入学時)感覚は優れていたが、パワーやスピード、テクニックが足りなかった」

そこで安田監督が始めたのは、週1回のちゃんこ会でした。

(樟南高校相撲部 安田貴浩監督)「肉は僕、野菜は嫁が切ってくる。(肉だけで)4キロくらい。食べきる」

(福崎選手)「(回転寿司)40皿くらい食べる」

高校入学時115キロだった体重は、140キロに。相手に押し負けない身体を手に入れました。

(樟南高校2年 俵幸平選手)「あの体重で他の人にはない(重心の)低さ。人一倍努力して、努力の結晶。なかなかあそこまでの低さは出ない。自分(と同じ重さ)を担いでスクワットよくやっていた」

部員誰もが認める努力家の福崎選手。大きくなった身体を使いこなし、低く、速く相手にぶつかる足腰の強さを培いました。

(福崎選手)「(高校2年で初めて)全国準優勝することができ、全国でも戦える自信につながった」

「日本一」を意識した今シーズン。しかし、去年夏の県高校総体でひざを痛めてしまいました。

(樟南高校相撲部 安田貴浩監督)「だいぶ焦ったんですけど、本人はめげずにあきらめずに、インターハイに向けリハビリを頑張ってくれた」

鍛錬を積むと、秋の国民スポーツ大会で少年男子の部で優勝。ついに日本一を手にしました。

そして、去年12月、大学生や社会人も参加するアマチュア相撲最高峰の全日本選手権でベスト8入り。大相撲の幕下付け出し資格を高校生で初めて獲得しました。

(福崎選手)「大きいけがもあり、勝てなくてつらい時期もあったが、あきらめず安田先生について行って良かった。今までの成績、プライドはいったん全部忘れ、自分が一番下という気持ちで、下からはい上がる気持ちを忘れずに、一から頑張っていきたい」

小学生のころから夢見ていた大相撲の舞台。3月・大阪場所でその一歩を踏み出します。

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