自殺ほのめかすノートに『担任が花マル』…裁判で奈良市は「児童からせがまれた」と争う姿勢 児童は「私は言っていない」
MBSニュース / 2024年6月13日 17時45分
奈良市は裁判で争う姿勢です。
訴状によりますと、2022年2月、奈良市立の小学校で当時3年の女子児童が同級生から足を蹴られ全治1週間のけがをしました。しかし学校側は証言の食い違いからすぐにはその事実を認めず、「いじめ重大事態」と認定されたのは両親が訴えた9か月後でした。
その間、児童がノートに自殺をほのめかす文章を書いて提出したところ、当時の担任は
花マルをつけ、「You can do it」(あなたならできる)と記入。
児童と両親は学校などの対応に精神的苦痛を被ったとして、奈良市に対して約250万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。
(女子児童の母親)「問題が発生してからずっとつらい思いをしてきました」
(女子児童の父親)「学校側、教委側の自浄作用というのがないのかなと。このままじゃいけないというところで、やむを得ず提訴に踏み切った」
6月13日に行われた初弁論で、奈良市側は「児童から花マルをつけてほしいとせがまれやむを得ず記載した」「You can do itは励ましのつもりで書いた」などとして訴えを退けるよう求めました。
奈良市側の主張に対して児童は心を痛めています。
(女子児童)「(花マルを書いてほしいとは)言っていないし、私はほんまに嫌だったから書いたのに。つらい。花マルをしてきた先生のことについて認めてほしいですね。私は言っていないけど花マルを自分で考えてつけたと」
終了後、児童の代理人弁護士は…
(原告代理人 松田真紀弁護士)「法に基づくガイドラインをちゃんと理解しているのか、そこが非常に疑問に思う内容だなと。ちょっと残念かなと思います」
女子児童の両親は「不信や絶望を感じた。娘の小学校生活が安心したものになることを願いたい」とコメント。
奈良市は「係争中の案件につきコメントできない」としています。
この記事に関連するニュース
-
女子児童が自殺ほのめかしたノートに「花丸」、奈良市側「教員に義務違反はない」と争う姿勢
読売新聞 / 2024年6月14日 11時46分
-
女児の両親「改めて不信感や絶望感」 いじめ訴えたノートに“花マル”つけて返す 市側「教員に義務違反ない」と主張 両親が損害賠償求めた裁判 奈良
ABCニュース / 2024年6月13日 18時11分
-
女子児童の自殺ほのめかすノートに教諭が“花マル” 両親らが訴えた裁判始まる 市は「教諭らの対応に義務違反ない」…両親ら「不信感や絶望感を感じた」
MBSニュース / 2024年6月13日 12時15分
-
【速報】いじめ訴えるノートに教師が“花丸” 両親が起こした裁判の初弁論 被告の奈良市は棄却求める「いじめが認定されたからと言って教員には何ら義務違反はない」
ABCニュース / 2024年6月13日 11時34分
-
自殺ほのめかす児童のノートに、担任教諭が『花丸とYou can do it!』両親ら訴えた裁判始まる 奈良市「教員らの対応に義務違反はない」争う姿勢 原告側は「愕然とした」
MBSニュース / 2024年6月13日 10時0分
ランキング
-
1長女の健診結果巡り市議「医師を辞めてしまえ」、小学校医が辞任…「言い過ぎたと反省している」
読売新聞 / 2024年6月17日 22時17分
-
2関東から四国は大雨警戒=前線上の低気圧が東進―気象庁
時事通信 / 2024年6月18日 11時55分
-
3岸田首相、退陣論「謙虚に受け止め」
時事通信 / 2024年6月17日 20時6分
-
4対外試合で負けた部員に「全員丸坊主か俺が辞めるか」…大半の16人が丸刈り、教諭を文書訓告
読売新聞 / 2024年6月18日 6時48分
-
5《ポスト岸田》地方議員から飛び出した「岸田おろし」は菅義偉氏が主導する“シナリオ通り”「小泉進次郎氏に覚悟が決まれば一気に擁立へ動く」との予測も
NEWSポストセブン / 2024年6月18日 11時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください