誤認逮捕された女性が国や県などを提訴“警察官は捜査を怠った”と主張 「どれだけ精神的な負担があるか」

　誤認逮捕された女性が、国や兵庫県などを提訴しました。

　訴状によりますと、兵庫県尼崎市のコンビニエンスストアに勤務していた６０代の女性は去年１２月、両替箱にあった数十万円を盗んだ疑いで逮捕されました。

　しかしその後、数十万円はコンビニの運営会社に送金されていたことがわかり、警察は窃盗被害がなかったとして逮捕から約１４時間半後に女性を釈放しました。

　女性は「警察官は被害の確認やその裏付け資料の収集という捜査を怠った」として、国や兵庫県などに計３３０万円の損害賠償を求めています。

　（女性）「どれだけ精神的な負担があるか、苦しい思いをしないといけないか。二度とこんな辛い思いをするような人がいないようにしていただきたい」

　兵庫県警は提訴を受け、「訴状の内容を検討し適切に対応したい」としています。