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天皇皇后両陛下がイギリス公式訪問へ お二人にとって留学された“思い出”の地 150年以上にわたる日本の皇室と英王室との交流

MBSニュース / 2024年6月21日 17時30分

天皇皇后両陛下がイギリス公式訪問へ お二人にとって留学された“思い出”の地 150年以上にわたる日本の皇室と英王室との交流

 6月22日から29日までの日程でイギリスを訪問される天皇皇后両陛下。チャールズ国王から招待を受けたもので、国賓として公式訪問されます。

 両陛下はロンドンのバッキンガム宮殿でチャールズ国王夫妻が主催する晩さん会に招かれ、陛下がスピーチするほか、ウェストミンスター寺院では「無名戦士の墓」に花を供えられます。

 (天皇陛下 6月19日)「私たちにとって英国はそれぞれ留学生活を送った思い出の地であることもあり、今回の訪問を楽しみにしています」

 6月9日には、31回目の結婚記念日を迎えられた両陛下。イギリスは、お二人にとって、特別な場所です。

 学習院大学を卒業後、イギリス・オックスフォード大学へ2年間留学された陛下。ご両親のもとを離れ、寮生活をスタート。当時の映像では、一人で買い物にお出掛けになる様子も。店で洋服を選び、ポケットから財布を取り出して、セーターを購入されました。陛下はこの留学時代について「人生で最も充実した時間」と回想されています。

 また、雅子さまも外務省時代の1988年からオックスフォード大学に2年間留学されました。今回、約30年ぶりとなるオックスフォードへの訪問も予定されています。

 (天皇陛下 6月19日)「初めて雅子と一緒にオックスフォードのマートン・カレッジや、ベリオール・カレッジなどを訪れ、市内を散策することを心待ちにしております」

 今回の公式訪問。実は、4年前に計画されていたものでした。イギリス王室に詳しい多賀幹子さんは次のように語りました。

 (英国王室ジャーナリスト 多賀幹子さん)「今の天皇陛下が即位されて新しい天皇となられたということで『一番初めにどうぞいらしてください』とご招待をしてくださったのがイギリスのエリザベス女王でした」

 しかし、コロナ禍で訪問は延期。さらに、エリザベス女王の死去と、チャールズ新国王の即位があり、ここに来てようやく実現となったのです。

 (多賀幹子さん)「日本の皇室とイギリスの王室の交流の再スタートと。歴史に残る素晴らしい節目ではないかと思います」

 150年以上にわたる日本の皇室とイギリス王室との交流。1921年、当時皇太子だったが昭和天皇が初めてイギリスを訪問しました。

 1953年に行われたエリザベス女王の戴冠式。当時、皇太子だった上皇さまが昭和天皇の名代として出席されました。戦後まもなくの時期でイギリス国民の日本を見る目は厳しかったものの、エリザベス女王が上皇さまを競馬に招くなど、交流を深めたといいます。

 1971年には昭和天皇が天皇として初めてイギリスをご訪問。女王主催の晩餐会に出席され、パレードも行われました。

 その4年後の1975年、今度はエリザベス女王が国賓として来日。このとき、女王は、当時、皇太子だった上皇さまのご一家が住まわれていた東宮御所を訪問しています。その際の映像で、庭を散策する女王に花を差し出している少女は、当時6歳だった黒田清子さん。その様子をご覧になっているのが当時15歳の天皇陛下です。女王は京都にも立ち寄り、龍安寺や桂離宮などを見学しました。

 1986年には、当時のチャールズ皇太子(当時)とダイアナ妃が来日。ダイアナ妃の日の丸をデザインした水玉ワンピースに日本国民が熱狂。日本での王室人気が一気に高まりました。

 2001年、天皇陛下がイギリス訪問時には女王が過ごすウィンザー城に招かれました。

 また、2012年には、当時、天皇皇后両陛下だった上皇ご夫妻がエリザベス女王即位60年記念式典に出席されました。そして、2019年の即位礼正殿の儀にはチャールズ国王が参列。

 節目節目で交流を深めてきた皇室と王室。2022年、エリザベス女王が亡くなった際には、両陛下が国葬に参列されました。慣例上、天皇は自身の父母以外の葬儀に出ないものでしたが、親交の深さを踏まえ参列が決まったといいます。

 今回のイギリス訪問は、チャールズ国王からの招待を受けたものですが、いま、イギリス王室では、チャールズ国王と、キャサリン皇太子妃が、がんの闘病中です。

 (天皇陛下 6月19日)「チャールズ国王陛下が、ご病気のご治療中にもかかわらず、私たちをお迎えくださることを大変ありがたく思います。また、キャサリン皇太子妃殿下もご治療中にありながら、少しずつご公務に復帰されるとうかがいました。お二方ともご治療が順調に進みお早い回復がおできになるようお祈りしております。今回の訪問を楽しみにするとともに日英の交流の歴史に思いをはせつつ、これまで築かれてきた日英間の友好関係が更に深まっていくことを願っています」

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