「暑いと凶暴で危険」猛暑でスズメバチが活発化…駆除業者「暑い夏が続くならどんどん増えていく」

　スズメバチにも猛暑の影響が出ています。今年は早くも活発化しているようです。

　人を襲い時には死に至らしめるスズメバチ。例年７月ごろから駆除業者への依頼が増えはじめます。７月９日、千葉県の住宅を訪れると。

　（住人）「きのう発見したんですよ。屋根裏から出入りしているのを」

　屋根裏に小型で凶暴なキイロスズメバチが巣をつくってしまったといいます。駆除業者が屋根裏をのぞいてみると大きな巣ができていました。

　（駆除業者）「でかいなあ　見事な巣だよな」

　屋根裏にハチがあふれないように、まずは換気用の穴を使って、外からハチを捕らえます。巣を守るため外に出てきたキイロスズメバチをホースで吸引。ある程度吸いだしたところで屋根裏に入り、刺激しないよう慎重にホースでハチを捕らえ、巣を取り除きます。巣の大きさは直径２０ｃｍを超え、中には約５０匹のハチが潜んでいました。

　スズメバチの巣は神聖な御神木にも。こちらにいたのはモンスズメバチという種類で夜間にも活発に行動し刺すおそれのある厄介なスズメバチ。お清めを済ませホースで巣の中のモンスズメバチを吸引していきます。チェーンソーで御神木を削り、約３０分かけて巣の撤去が完了しました。

　早くも６月から猛暑となっている今年。スズメバチの傾向にも特徴があるといいます。年間２００件を超えるスズメバチの駆除を行っている京都府亀岡市の駆除業者はこう話します。

　（はち駆除レスキュー亀岡　大島悦史代表）「ハチの幼虫の成長が早いというのがあって数が増えやすくなっています。駆除依頼は１．５倍ほど増えています」

　猛暑だった去年は例年を大きく上回る駆除依頼があったといいますが、今年はそれを上回るペースで駆除の依頼がきているといいます。

　（はち駆除レスキュー亀岡　大島悦史代表）「暑いとハチが凶暴になるので危険です。いま梅雨なのでハチもあまり飛んでないかもしれませんけど、梅雨が明けると今度は一気に活動が始まるので、このまま暑い夏が続くようであればどんどんハチは増えていくと思います」