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らき☆すた監督・武本康弘さんが“高校時代に考えたゲームシナリオ”を書き起こす 京アニ事件から5年“生きた証”つなぐ友人

MBSニュース / 2024年7月18日 17時55分

らき☆すた監督・武本康弘さんが“高校時代に考えたゲームシナリオ”を書き起こす 京アニ事件から5年“生きた証”つなぐ友人

 京都アニメーションの放火殺人事件から5年、生きた証をつなぐ動きが広がっています。

 7月18日午前、京都アニメーション第1スタジオの跡地で行われた追悼式では、遺族や関係者ら144人が参列しました。

 (京都アニメーション 八田英明社長)「いままでの5年間というと、残念ながら亡くなられた人たちとともに基礎的なキャラクターデザインとか、シナリオ構成とかをやってきている作品なんですね」

 5年前の2019年7月18日、京都市伏見区にあった京アニの第1スタジオがガソリンで放火され、社員36人が死亡、32人が重軽傷を負いました。火は吹き抜け構造のらせん階段を通じて燃え広がり、1階で2人、2階で11人が遺体で発見。3階から屋上につながる階段の周辺には、折り重なるような形で20人が亡くなっていたことがわかっています。

 事件をめぐっては、殺人などの罪に問われた青葉真司被告が、今年1月に京都地裁から死刑判決を言い渡されていますが、その後、控訴しています。

 7月14日、京アニの本社がある宇治市の公園に設置された「志を繋ぐ碑」。羽ばたく様子が表現された36羽の鳥は、亡くなった36人の社員を表しています。

 碑は、事件の記憶を長く留めようと、世界中から集まった義援金で社員や遺族らによって作られました。

 (訪れたファン)「こうやって後の未来に続く場所ができたっていうことで、少しでもみんなの中に残っていくと思う」

 仲間の生きた証を個人でも残そうとする人がいます。兵庫県に住む会社員・中濱貞治さん(52)。「らき☆すた」などの人気作品で監督を務めた武本康弘さん(当時47)と高校の同級生で、同じ文芸部でした。

 (中濱貞治さん)「(武本さんは)もちろん頼りになりますし、なんかずっとそこにいて、絵描いてるイメージ」

 「たけちん」というあだ名で慕われ、穏やかで頼りになる存在だった武本さん。作品に出てくる武本さんの名前を目にするたびに中濱さんは何度も支えられてきたといいます。

 (中濱貞治さん)「読んでいた小説のあとがきにいきなり(武本さんの)名前が出てきたんです。それはもう、大声出しましたよね。『次の京都アニメーションさんは何を出すんだろう。たけちんはどんなふうにかんでるんかな』という楽しみは本当にありましたよね」

 中濱さんは、武本さんとの高校時代の思い出を「形」にして残そうと、2年をかけてあるものを書き起こしました。

 (中濱貞治さん)「高校時代に、テーブルトークロールプレイングゲームというのをやりまして、たけちんはゲームマスターなんで、シナリオを全部考えるんです。それがあんまりちょっと面白すぎて、記憶に残ってたんですけども、それを今回ちょっと書き起こした」

 武本さんの「あまりにも面白かった」シナリオを無かったことにしたくない。そんな思いでゲームが進んでいく様子をすべて書き起こし、物語の冊子にして知人たちに配りました。

 (中濱貞治さん)「もうね、本人が何も作れないわけですからね、この先。あれもしたかったやろな、これもしたかったやろなと思いますもん。たけちんにも読んでほしかったな」

 そして、18日。初めて訪れた「志を繋ぐ碑」がある公園で、中濱さんは…。

 (中濱貞治さん)「5年って長いようやけどあっという間やなと思って。今年はこういう手を合わせる場所ができたので、ありがたいなと思います。自慢の友人ですし、誇りの友人…『誇り』でしたね」

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