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「万博無料招待のメリットとデメリットを教えて」疑問をぶつける生徒たち 博覧会協会職員が高校で“出前授業”

MBSニュース / 2024年7月23日 19時30分

「万博無料招待のメリットとデメリットを教えて」疑問をぶつける生徒たち 博覧会協会職員が高校で“出前授業”

 来年の大阪・関西万博に向けて“ちゃくちゃく”と準備が進められています。

 大阪・関西万博で来場者を運ぶ電動のバス。7月23日にメディア向けの試乗会が開かれました。しかし運転手の様子がいつもと違います。

 (記者リポート)「運転手が座席には座っていますが、ハンドルは握っていません」

 23日は運転手がいるなどの特定の条件下で一部を自動運転で走行しました。

 ただ、大阪メトロはドライバー不足などの解消に向け、バスの自動運転化を目指していて、人が一切運転に関与せずに走行する実証実験も進めています。万博開催期間中には会場や周辺で一部のバスにおいて自動運転での走行を予定しています。

 万博に向けての準備は学校現場でも。校外学習などで万博に行くことを検討している教職員を対象としたオンライン説明会が22日に開かれました。博覧会協会から休憩所や救護施設の配置計画などが説明されましたが…

 (出席した養護教諭)「広いという点で子どもたちがどこにいるか把握しないといけないのは大変かなと」
 (出席した教員)「昼食をとれるところのキャパはどれだけあるのかとか、そんなのも含めてまだまだ分からないことだらけだったかなと」

 協会は開幕前の下見ができないかわりに、動画で会場の様子を伝える対策を明らかにしました。これについては…

 (出席した教諭)「障がいのある子であれば和式は使えないので洋式だけ。教員も一緒に入るので広めのトイレがいいとか、そういうところまで(実際に)見たいと思うので、パビリオンの動画の説明では下見として不十分かなと」

 万博を訪れることをめぐっては、大阪府などの自治体が小・中・高校生らを無料で招待する事業を行うことにしています。府立緑風冠高校で7月16日に開かれた協会職員による「出前授業」では、生徒たちが建設状況や無料招待の意義など疑問を素直にぶつけました。

 (生徒)「無料招待を行うメリットとデメリットを教えてください」
 (博覧会協会共創推進課 鈴木猛志担当課長)「(メリットに関しては)今後の日本を担うのって皆さんなんですね。次の日本を支える皆さんがそれを知って、そのうえで自分たちの行動につなげてもらえる機会が持てること、これはすごく良いことだなと。デメリットに関しては、特にないっちゃないですよね」

 今回授業を受けたのは高校3年生。来年には無料招待の対象外ですが、授業後にはさまざまな意見が飛び出しました。

 (生徒)「(興味がなくても)行ってみたら興味を持つかもしれへんから、少しでも現地に行ってこれからの社会に視野を向けてほしいなと思う」
 (生徒)「高校生は心に残るかもしれへんけど、小学生やったら行ったという記憶だけが残るから、未来の自分の力になるとは思われへんと思います」

 授業を企画した榎原佳江教諭は、学校で学んだことが社会とどうリンクするかを考えるのに、万博は良いテーマだと話します。

 (府立緑風冠高校 榎原佳江教諭)「政治的に物事を見るという意味では、万博への無料招待、(卒業して)自分たちはされないけど『それってどうなの』と考えるのはすごく意味がある」

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