明石の『タコ』が“歴史的な不漁”でピンチ 新たな取り組み「稚ダコを放流」で起死回生なるか
MBSニュース / 2024年8月5日 19時25分
兵庫県明石市の名産「タコ」がピンチ。起死回生の取り組みとは?
卵をたっぷりと使った生地に歯ごたえのあるタコを入れ、ふわふわに焼きあげ、出汁につけて食べる「明石焼」。明石を代表するこのご当地グルメが危機に直面しています。
(明石夢工房・西明石店 中村悟店長)「(明石ダコを)冷凍のもので仕入れているんですけども、5~6年前だったら2500円/kgだったのが、今は3500円/kgぐらいまで値上がりしていますね」
タコの仕入れ値はこの5年間で約1.4倍に跳ね上がっているといいます。その理由は“歴史的な不漁”。
(ひょうご豊かな海づくり協会 高木英男専務理事)「漁獲量が年々減ってきています。“明石のタコ”というのはブランドになっていますので、この“明石のタコ”が減るというのはものすごく危機感があります」
かつては年間1000tの漁獲量を誇り、質・量ともに他の産地を圧倒していた明石のタコ。しかし、市によりますと、ここ最近は記録的な不漁を記録していて、去年の漁獲量は10年ほど前の5分の1程度にまで減少しています。
これまでも天候の影響などで不漁に見舞われてきた明石のタコ。古くなった電車の車両を沈めてタコの住処を増やしたり、ふるさと納税による寄付の呼びかけを行ったりしてきました。
さらに、タコを守るため、釣り客に釣ったマダコ(100g超)を放流用に提供してもらい、その分をポイントで還元する全国初の取り組み「タコマイレージ制度」など様々な取り組みを行ってきました。
それでも戻らない漁獲。そこでさらに「全国初」となる新たな試みが始まりました。8月5日、海に放流されたのは、大きさわずか2cmほど、小さな体で器用に泳ぐタコの赤ちゃん。人工的にふ化させたマダコの稚ダコです。実は稚ダコはこれまでエサの確保や共食いなどの課題があり、養殖が難しいとされていました。
(兵庫県栽培漁業センター 爲後智康さん)「(稚ダコの養殖では)1日10%以上が死んで、みるみる減っているんです」
兵庫県や明石市はエサの改良など研究を進め、去年から本格的な飼育生産を開始。ようやく放流できるようになり、5日、約2500匹の稚ダコが海に放流されました。
(ひょうご豊かな海づくり協会 高木英男専務理事)「明石ダコを漁業者、行政だけじゃなくて釣り人も含めた県民の方も含めて、みんなで資源を増やしていけるような取り組みに進めていけたらと思っています」
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