令和の米騒動！？『猛暑』『インバウンド増加』で流通量が減少し価格高騰 新米の入荷で品薄状態は解消か 「今年の米が不作だった場合は…」懸念も

　日本のソウルフード、お米。今、ある異変が起きているといいます。大阪市西成区のスーパーでは…

　（記者リポート）「お米が不足しているということで、購入できる量に規制がかかっています」

　１人２袋限りと制限がかかっていました。

　（越前屋　食品部主任・堀内和彦さん）「１ｋｇ１００円ずつくらいは例年より上がっています。ゆめぴりかは５ｋｇで２９３０円になっていますけど、去年でしたら２０００円台前半」

　米不足により、軒並み価格が高騰しているといいます。

　深刻な米不足といえば、１９９０年代に起きた「平成の米騒動」。記録的な冷夏で大凶作となり、米を買い占めるパニックが起きました。対して、“令和の米騒動”の原因は…

　（越前屋　食品部主任・堀内和彦さん）「インバウンドの影響、それで米の需要が爆発的に増えた。需要と供給のバランスが崩れ出しているのが現状」

　コロナ禍が終わり、急増した外国人観光客からの需要がのびていて、供給がおいついていないというのです。米不足に拍車をかけているのはそれだけではありません。去年から続く猛暑の影響で米が不作となり、流通量も減少しているのです。

　明治初期から続く大阪市内の米穀店に話を聞きました。店は今、ちょうど古米と新米の入れ替え時期で、１年の中でも古米の在庫が少なくなるタイミングだといいます。秋になり新米が出回れば、品薄状態は解消されるといいますが…

　（西川米穀店　西川信一店長）「（新米は）結構高くなると思います。去年並みの猛暑とか台風が来たりとかいろんな条件で今年の米が不作だった場合はさらに上がる場合があるんじゃないかなと」

　どうなる、令和の米騒動。暑さとともに価格も落ち着くことを願うばかりです。