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学校の美術室にエアコン要望を”妨害され適応障害”元教諭の訴えを棄却 署名活動について大阪地裁は「保護者や生徒に困惑や負担感を生じうる」

MBSニュース / 2024年8月9日 19時55分

学校の美術室にエアコン要望を”妨害され適応障害”元教諭の訴えを棄却 署名活動について大阪地裁は「保護者や生徒に困惑や負担感を生じうる」

学校の美術室にエアコンを付けてほしいと要望したことに対し、元校長らから妨害されて適応障害を発症したとして、元教諭が高槻市などを訴えた裁判で、9日大阪地裁は元教諭の訴えを退ける判決を下しました。

大阪府高槻市の市立中学校で美術を教えていた好田得二元教諭は、美術部の活動中に生徒が熱中症で倒れたことなどを受けて、美術室にエアコンを設置するよう、保護者などに向けて署名活動を行おうとしました。

訴状によりますと、署名活動に対して、当時の校長らが、生徒から署名用紙を回収するなどの妨害をしたということです。

好田元教諭は、こうしたことなどを受けて適応障害を発症したとして、高槻市と大阪府に対し約330万円の損害賠償を求めて、2022年に訴えを起こしました。

これまでの裁判で市や府側は、「美術室に順次エアコンを設置する計画があり、気温の高い日は美術室を使わないよう指示されていたのに、好田元教諭はそれをしなかった」などとして、訴えを退けるよう求めていました。

9日の判決で大阪地裁は、好田元教諭がエアコンの設置を求める活動をすることは正当としつつも、教諭の立場で署名を求めることは、「保護者や生徒の中には困惑や負担感を生じうることなどから、署名の要請は活動の態様として正当とは言い難い」と指摘。

また、好田元教諭が暑い日に美術室で授業などをしていたことについて、「生徒の生命・身体の安全を確保するために、エアコンの設置された教室で美術科の授業を行うことが困難であったとまでは認められない」として、好田元教諭の訴えを退けました。

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