1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「冬の砂浜かと」「予約キャンセル50件以上」夏の“かき入れ時”に『臨時情報』発表で和歌山県の観光地に大きな影響

MBSニュース / 2024年8月13日 17時5分

「冬の砂浜かと」「予約キャンセル50件以上」夏の“かき入れ時”に『臨時情報』発表で和歌山県の観光地に大きな影響

 8月11日に開幕した真夏の風物詩、徳島市の『阿波おどり』。12日夕方からは屋外の会場での踊りが始まり、街は“踊り天国”となりました。

 南海トラフ地震臨時情報の『巨大地震注意』が発表される中での開催。徳島市では最大で5mの津波が来ると想定されていて、避難場所までのルートを示した地図が会場内の各所に貼られていました。地震への対策を強化することで開催を決め、結果、多くの観光客でにぎわった阿波おどり。その一方で…

 (記者リポート)「例年海水浴客で賑わう白良浜ですが、今年は入口が閉鎖されていて、浜の中には海水浴客の姿がありません」

 最大16mの津波が想定されている和歌山県白浜町では、白良浜を含む4か所の海水浴場を閉鎖し、遊泳禁止に。白良浜では9日までは砂浜へ入ることはできていましたが、遊泳する人が相次いだため砂浜への立ち入りも禁止とし、警備員が砂浜へ立ち入らないよう呼びかけを行っています。

 (観光客)「浜も入れないので、どうしようかな…結構ショックですね」
 (住民)「ほんまに無人で、冬の状態かと思うくらい。(Q例年と比べて風景が違う?)違います。車も少ないし」

 また、10日に予定されていた花火大会も中止となったほか、海に面した観光名所『千畳敷』や海辺の温泉施設なども閉鎖され、夏のかき入れ時に地元の観光業者には大きな影響が出ています。

 (土産物店)「どなたもおいでにならない。すごく少ないです。こんなことは、何十年も営業していて初めてです。一番忙しいときに、こんなに暇になったのは初めてです」

 高さ約60m、そそりたつ断崖。観光名所の『三段壁』は海面からの高さがあるため営業を続けていますが、近くの飲食店に聞くと…

 (飲食店の関係者)「(Q三段壁は閉鎖していませんが?)お客さんは少ない。半分以下かな。今の時分やったら、もういっぱいやもん、人」

 さらに影響は白浜町だけでなく、近畿屈指のダイビングスポットとして知られる串本町にも。ダイビングショップでは、8日以降、予約のキャンセルが相次いでいるといいます。

 (アークダイビングショップ代表 川田圭太さん)「(キャンセルは)今で50~60件ぐらいです。予約数としては8割ぐらいなくなったという感じ。白浜を経由してこちら(串本)に来られる方も多いと思いますし、白良浜の海水浴場が閉まったり、JR(特急)も止まっている状態なので、それで来られないお客様も」

 家族での体験ダイビングやシュノーケリングのキャンセルが多く、損害は300万円ほどになるといいいます。こちらのダイビングショップでは地震への備えを再確認した上で営業を続けています。

 (アークダイビングショップ代表 川田圭太さん)「避難経路とか確認して、常にやらせていただいている。ハザードマップでは、串本は4~5分で津波が到達するといわれていて、その4~5分で高台に上がれるようなエリアに絞って、(南海トラフ地震臨時情報の)発表があったあとは、意識しながら開催しています」

 今回初めて発表された南海トラフ地震臨時情報。観光地への影響はいつまで続くのでしょうか。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください