維新現職が大阪府内の選挙で初敗北『箕面市長選挙』 関係者からは斎藤知事パワハラ疑惑が影響したとの声も“あんな知事を応援する政党は応援できないと言われた”

　維新の現職市長が大阪府内の選挙で初めて敗北。一体、何が？

　元大阪府議の原田亮さん（３８）。８月２５日に投開票された箕面市長選挙で、大阪維新の会公認の現職・上島一彦さん（６６）らを敗り、初当選を果たしました。

　【開票結果】
　無・新　原田亮さん　３万２４４８票
　維新・現　上島一彦さん　１万８３０９票
　無・新　小林友子さん　３７６８票

　（原田亮さん）「新しい箕面市を作ってほしい、そういった市民の皆さまひとりひとりの応援で、大きなうねりを起こすことができた」

　一夜明け、２６日朝、原田さんの姿は北大阪急行電鉄の箕面萱野駅前にありました。

　（原田さん）「おはようございます。これからスタートです。頑張ります」
　（箕面市民）「市民から選ばれた代表なんだという目で見ていただいて、分け隔てなく、良い箕面市を作っていただけたら」
　（原田さん）「はい、しっかり頑張ります。ありがとうございます」

　（原田亮さん）「政党ではなくて、人物や政策で選ばれるような選挙になったのかなと」

　２６日午後には市役所で当選証書の授与が行われ、早速２７日から市長として公務に臨みます。

　一方、結党以降、大阪府下の市長選で現職が初めて敗北するという苦汁をなめた維新。関係者からは、維新が推薦した兵庫県の斎藤元彦知事（４６）のパワハラなどの疑惑が影響したとの声も。

　（維新陣営の関係者）「選挙戦で『あんな兵庫県知事を応援する政党は応援できない』とはっきり言われた」
　（大阪選出の維新の国会議員）「どこかで『大阪なら維新は負けない』という変な慢心があったのだろう。ただ斎藤知事ダメージが『喉元過ぎれば熱さを忘れる』で、自民党の旧統一教会問題や裏金問題を完全に吹き飛ばしてしまっている」

　敗れた上島氏は次のように述べました。

　（上島一彦氏）「維新がどうのこうのというよりは、自分の至らなさだと思います。維新のせいにはしたくありません」

　大阪で圧倒的な強さを誇ってきた維新の勢いに陰りがみえた今回の敗戦。吉村代表は…

　（大阪維新の会　吉村洋文代表）「箕面市長選挙は完敗です。負けに不思議の負けなしと思っていますから、敗因の分析をきちんと行いたいと思います」

　維新一強の大阪に今回の選挙は大きな影響を与えそうです。