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【独自】「むちゃくちゃ腹が立つしかないですよね」観光スポット化を目指すも…4年間放置 「鵜小屋」建設めぐり鵜飼い運営会社が前社長を刑事告訴 京都・嵐山

MBSニュース / 2024年8月29日 18時0分

【独自】「むちゃくちゃ腹が立つしかないですよね」観光スポット化を目指すも…4年間放置 「鵜小屋」建設めぐり鵜飼い運営会社が前社長を刑事告訴 京都・嵐山

 京都・嵐山で放置されていた鵜小屋の問題。刑事事件に発展する可能性が出てきました。

 8月29日、鵜飼を運営する「嵐山通船」が前の社長を特別背任容疑で刑事告訴しました。告訴状によりますと、前社長は2018年の株主総会で、鵜小屋の建設にあたって「会社は建設費用を負担しない」と説明したにもかかわらず、請負代金約7700万円の工事契約を業者と結び、嵐山通船に損害を与えた疑いです。

 鵜小屋をめぐる問題は、取材班が2022年から取材してきました。

 (記者リポート 2022年9月放送より)「中が網ばりで見えるようになっていまして、草がかなり高く、自分の背よりも高いくらい草が生えています。こちら発泡スチロールでしょうか、もともと覆っていた発泡スチロールが無惨な状態で今、散乱していまして、嵐山だとは思えないような光景が広がっています」

 実はこの建物、鵜を飼育する鵜小屋として、嵐山の観光スポットのひとつになることを目指したものでした。ところが…

 (嵐山通船 小島義伸社長 2022年)「前社長が株主総会の前の役員会で解任されて、1年後に前社長が理事をやっている一般社団法人(鵜飼協会)も解散してしまって、宙ぶらりんになっているんですね、あの小屋は」

 事のいきさつはこうです。そもそも鵜小屋は、一般社団法人「鵜飼協会」が、府の管理する公園内に設置する許可を受けます。この鵜飼協会の理事を務めていたのが嵐山通船の前社長でした。しかし、前社長が嵐山通船の経費を不正に使い込んだ疑惑が浮上。嵐山通船を解任された前社長は協会の理事も辞任し、協会は解散。工事も立ち消えとなりました。2022年、前社長を直撃すると…

 (嵐山通船 前社長)「(Q鵜小屋はなぜ放置されている?)それはもう向こうに聞いてください。(Q嵐山通船のせいということ?)いやいや、そういうのじゃないです。(Q鵜小屋は誰が対処すべき?)いま、正直その立場にいないので。嵐山通船にも属していません、一般社団法人(鵜飼協会)にも属していません。その立場にいないので私がどうこう動ける立場じゃないわけですよ」

 結果、鵜飼協会と嵐山通船の双方が鵜小屋の所有権を否定。京都府は今年2月に行政代執行に踏み切り、解体費用約1000万円を両者に求めました。

 そして8月29日、嵐山通船は前社長を刑事告訴。改めて、鵜小屋の所有権は鵜飼協会にあると訴えました。

 (嵐山通船 小島社長)「鵜小屋自体は一般社団法人(鵜飼協会)のものだとわれわれは思っていますので。行政代執行をするのも一般社団法人だと思っています。むちゃくちゃ腹が立つしかないですよね、まさかこんな状態になると思わないので」

 鵜小屋は消えても、消えない問題。解決は警察に委ねられました。

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