【台風１０号】「自然現象だからしょうがないが…」和歌山の観光地は南海トラフ臨時情報・台風の影響で“ダブルパンチ”

　台風１０号の接近に伴い関西各地でも影響が出ています。８月３０日午前、ＪＲ新大阪駅は新幹線の運転再開を待つ人たちなどで混雑していました。

　（名古屋へ向かう人）「（きのう）新幹線がとまったので新大阪で宿泊して、いま動き出したので、名古屋に向かおうかなと。疲れちゃいました。やっとという感じです」

　（仙台へ向かう人）「大阪から敦賀を通って大宮（埼玉）通って仙台に戻ります。もうしょうがないですよね」

　山陽新幹線は新大阪－広島で大幅に本数を減らして運転。広島－博多で終日運休しています。東海道新幹線は新大阪－名古屋において「こだま」を１時間あたり上下各２本程度運転。名古屋－東京は大雨などの影響で終日運転を取りやめています。

　関西空港では一部の便が欠航となりましたが、東京方面などの便は運航しています。新幹線での移動を諦め飛行機で関東方面に向かう予定だという女性は、思わぬミスをしたそうです。

　（関東方向に向かう人）「（きのう）新大阪で４時間くらい待っていて、結局、動きませんとなった。飛行機を予約したんですが、慌てていて、取り間違って日付を。どうしようかなと」

　一方、大阪・ミナミ。３０日午前は青空も広がり、台風が接近していることを忘れるような天気です。
　
　（川地洋平アナウンサー）「台風１０号が接近しているなかですが、道頓堀は非常に多くの観光客などで賑わっているようにみえます」

　ミナミにある道頓堀ホテルに取材したところ、意外にもキャンセルは少ないと話します。

　（道頓堀ホテル　顧萍さん）「海外からの客がほとんどで、計画的にみなさん長期滞在ということもあり、いますぐ旅行を中止して国に帰ることがあまりないので、いまのところそんなに影響は出ていないです」

　関西屈指の美しいビーチがある和歌山県白浜町。近くの土産物店は地震の臨時情報と台風の影響でダブルパンチを受けたと嘆きます。

　（海辺の店 望洋　谷口敬子さん）「台風で１週間くらいダメな年はありますが、夏の２週間はきついです。台風も自然の現象やから私がなんぼ怒ってもしょうがない。どっちも残念です」

　ビーチも８月最後の週末で本来なら賑わうはずですが、３０日は海水浴を楽しむ人はまばらです。

　（白浜ライフガード　富岡正登さん）「南海トラフ地震のニュースがあって以降お客さんがけっこう減りました。そのあとすぐに大きな台風が来るということで、例年に比べるとだいぶ少ないですね。せっかく来て『泳げません』では残念な結果になってしまうので、泳げるまでは泳いでもらおうかなという感じです」

　人気の白良浜海水浴は波が高くないビーチの一部エリアは泳ぐことができますが、今後、状況を見て遊泳禁止にするということです。