【台風１０号】家の玄関に土のうを積む人も 徳島県の一部では依然『土砂災害警戒情報』 近畿では３０日（金）夜～３１日（土）午前に「線状降水帯」発生の可能性

　近畿や四国で台風１０号の影響が出ています。８月２９日夜、徳島県・香川県・兵庫県では線状降水帯が発生。徳島県上板町では木造２階建て住宅の天井部分が崩壊。下敷きになった８０代の男性が死亡しました。

　（近隣住民）「普段はあんまり（雨が）降らんし、家の中にいても（雨の音が）ごつかった。おそろしかった」

　３０日午後６時すぎの時点で、徳島県の一部地域に依然として土砂災害警戒情報が発表されていて、３０日夜にかけて線状降水帯が発生する可能性があります。これを受け、徳島県では３０日午前、災害対策本部会議が開かれ、住民らも備えに追われています。阿南市では、家の玄関に土のうを積む人もいました。

　（住人）「こうしてたら心配ないと思うねんけどな。これで（水が）入ったらもう終わりや」

　また、避難所に避難する人の姿も見られました。

　（避難した人）「今回はすごく大きい雨台風やいうて、もうちょっとこれはやばいなと思ってな」

　今後の見通しについて、３０日午前、大阪管区気象台は次のように発表しました。

　（大阪管区気象台　海老政徳主任予報官）「３０日の夜から３１日の午前中にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が高まる可能性があります。近畿地方のどの場所で起こってもおかしくない」