「鳴った時にはびっくりした」午後３時ごろ携帯電話へ“緊急通知” 南海トラフ想定した『８８０万人訓練』 大阪府

　鳴り響く緊急通知。大阪府で南海トラフ巨大地震を想定した訓練が行われました。

　（記者リポート）「緊急通知が一斉に鳴り響いています。携帯電話にこのような通知がきました」

　３日午後３時ごろ、一斉に鳴り響いた通知音。今年で１３回目となる大阪府の『８８０万人訓練』は南海トラフ巨大地震が発生し、大津波警報が発表されたという想定で行われ、府内にいる人の携帯電話には緊急速報メールが届きました。

　（街の人）「ビビりました。対策（訓練）していたら、本当に起こった時に冷静に行動できると思います」
　（街の人）「（訓練を）その時には忘れていて、鳴った時にはびっくりしました。びっくりするけど、（訓練は）やっぱりあった方がいいのかな」

　『８８０万人訓練』に合わせ、災害時の様々な訓練も行われました。大阪市淀川区では、地震で道路が陥没するなどして通れなくなったという想定で、水や食料などの生活物資を船で輸送しトラックに積みかえて区役所へと運ぶ訓練が行われました。

　（国土交通省　淀川河川事務所　西広樹流域治水課長）「連携や手間の時間などが計れて、（訓練は）非常に有意義だった。（災害時は）大阪府民の方に安心してもらえるような形で、支援物資が届けられるように頑張っていきたい」

　一方、大阪メトロ森ノ宮駅でも訓練が行われました。大阪・関西万博の会場へ向かう大勢の観光客などが集まるとみられている中央線。南海トラフが発生したことを想定して、乗務員が車両に乗っている人を地上へと誘導し、大阪城公園に避難させました。

　訓練に参加した吉村知事は…

　（大阪府　吉村洋文知事）「（大阪メトロの）防災対策はかなり強化されていると今回感じた。みんなで助け合いながら避難訓練をするというのが重要」