「将来人工透析を…恐怖を味わった」小林製薬『紅麹サプリ』服用の男性 全国で初めて賠償求め提訴 大阪地裁

　小林製薬の紅麹サプリによる健康被害の問題をめぐり、全国で初めて、賠償を求める提訴が起こされました。

　訴状によりますと、大阪地裁に訴えを起こした大阪府内に住む４０代の男性は今年１月、小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を購入し服用を開始。その後、報道で健康被害を知り病院を受診したところ、薬剤性急性腎障害と診断され、今も腎臓の機能障害は完全には回復していないということです。

　男性は「サプリを服用したことで腎障害を発症し、将来人工透析をしなければならないかもしれない恐怖を味わった。発表が早ければサプリを服用せず（自らの）健康被害が発生しなかった可能性が高い」などとして、小林製薬に約４９５万円の賠償を求めています。

　一方、小林製薬側は「サプリの摂取と症状に因果関係があると判断できた場合、適切な補償を行う予定」などとして、請求の棄却を求めています。

　小林製薬によりますと、紅麹サプリの健康被害問題で賠償を求める裁判が起こされたのは全国で初めてだということです。