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最側近・片山元副知事が語る“告発者さがし”「知事から『徹底的に調べて』と」 斎藤知事も「そのように記憶している」と指示を認める

MBSニュース / 2024年9月6日 17時45分

最側近・片山元副知事が語る“告発者さがし”「知事から『徹底的に調べて』と」 斎藤知事も「そのように記憶している」と指示を認める

 パワハラなど知事の様々な疑惑に揺れる兵庫県。9月6日の百条委員会では、斎藤元彦知事の側近中の側近で、7月に辞職した元副知事の証人尋問が行われました。告発者さがしはどのように行われたのでしょうか。

 兵庫県の斎藤元彦知事。6日午後の証人尋問で、違法性が指摘されている「告発者さがし」について、自身が指示したことを初めて認めました。

 (兵庫県 斎藤元彦知事)「(Q徹底的に調べるよう指示した?)そのように記憶しています」

 斎藤知事をめぐっては、今年3月に県の元幹部(60)が匿名で記したパワハラなどの告発文書を一部の報道機関などに配布。県はすぐに内部調査で匿名の「告発者」を元幹部と特定して、停職3か月の懲戒処分としました。

 5日の百条委員会で、公益通報の専門家は「独裁者が反対者を粛清するような構図」と指摘。告発された側の知事は真実相当性を判断する立場になく、告発者さがしは不適切だったと述べていました。

 こうした中、6日午前、知事のかつての“最側近”で懲戒処分の調査を主導した片山安孝元副知事が百条委員会に出頭。その表情にはどこか余裕も見られました。一連の告発者さがしの「始まり」については…

 (片山安孝元副知事)「誰が出したのか、どういう目的で出したのか、その日の打ち合わせの時に知事から『徹底的に調べてくれ』という話があったような記憶があります」

 県が告発文書の内容を把握した翌日の3月21日、知事から他の幹部職員とともに知事室に呼ばれたという片山元副知事。その場で知事から文書を見せられ、告発者が誰なのか、なんの目的なのか「徹底的に」調べるよう指示されたと証言しました。

 文書自体を、法律で告発者の特定が禁じられている「公益通報」として扱うかについては…

 (片山元副知事)「そういう議論はなく『すぐ調べろ』という指示。そういう議論はしませんでした」

 また、最初に抱いた感想は…

 (片山元副知事)「私は人事の経験が長いので、『これは非常に厄介なことになる』と思いました。たぶん総務部長だったと思いますが、『パワハラは受け取り方の問題ですよね』というようなことを知事がいる前で言ったような記憶があります。それでも『調査を』と言われたので、引き下がった」

 この協議のあと、片山元副知事らが主導する形で、県は複数の職員のメール履歴を調査。告発者として元幹部の存在が浮上しました。人事課が第三者委員会の設置を知事に進言した際のことについては…

 (片山元副知事)「知事は『第三者機関は時間かかるよね』と否定されたという報告を受けました」

 そして、知事の指示から4日後の3月25日、元幹部への聴取が行われたのです。関係者などへの取材によりますと、45分間の聴取記録には、片山元副知事が詰問する場面もあったといい、次のようなことを話したということです。

 『ほんまに作った覚えがないと言い張るのか。名前が出てきた者は一斉に嫌疑をかけて調べなしゃあないからな』

 こうした聴取の際の言動について、片山元副知事は…

 (委員)「どう考えても告発者さがしであり、仲間がいれば仲間もどうなるかわからないよと、人事権をちらつかせたおどしでは?」
 (片山元副知事)「その時の1つ1つの発言に厳しいところがあったことはご指摘のとおりだと思います。反省しています。知事から『徹底的に調べろ』と言われていましたから、行為者を調べないといけない(と思った)」

 反省の弁を示しつつ“知事からの圧力があった”と話しました。

 6日午後3時に始まった斎藤知事に対する尋問では、自身の指示で調査をしたことは認める一方で、内部調査の進め方について問われると…

 (斎藤知事)「(Q調査については片山副知事に一任していた?)そうですね」

 告発文書が公益通報かどうか検討したかについては…

 (斎藤知事)「(Q公益通報として告発者さがしをしてはいけないと協議はした?)そういった協議はしていないと思います」

 議会で不信任決議案の提出が確定的となっている中、知事と元側近はいま何を思うのでしょうか。

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