男性に因縁つけて脅迫…相場６００万円の中古「マセラティ」を２７８０万円で契約させ、ローン会社から約１４８０万円を詐取か

　高級車「マセラティ」の中古車を相場より高く契約させ、金をだましとったとして男ら３人が逮捕されました。

　詐欺の疑いで逮捕されたのは、大阪市北区の自称会社員・南本満容疑者（３９）と、兵庫県西宮市の自動車販売店「ワイズワン」代表・片野田洋介容疑者（４５）ら男３人です。警察は９月１１日、片野田容疑者が経営する自動車販売店を家宅捜索しました。

　警察によりますと南本容疑者らは去年４月、吹田市の男性（５０代）を脅し相場より高い２７８０万円で、中古のマセラティのローン契約を結ばせ、ローン会社から頭金を除いた約１４８０万円をだまし取った疑いがもたれています。

　だましとった手口はこうです。南本容疑者は吹田市の男性が「女性の下着姿を盗撮した」などと因縁をつけて脅迫。南本容疑者の知人である片野田容疑者が経営する自動車販売店から、２７８０万円で中古のマセラティを購入させたのです。このマセラティは、実際の相場は６００万円ほどで、相場より高く契約させたうえで最終的に南本容疑者側に渡って、親族が使用していました。

　警察は３人の認否を明らかにしていませんが、南本容疑者と片野田容疑者の間に利害関係があり、同じようなローンの不正契約がほかにも複数あったとみて捜査しています。