自民非公認の西村康稔氏は“立憲・枝野氏の音声”を演説で流して釈明 ８回目の当選を果たす「自民党をもう一度ゼロから立て直していく」

　今回の衆議院選挙で兵庫９区に出馬した元・経済産業大臣の西村康稔氏（６２）。「裏金問題」で処分を受け、自民党から非公認となった１人です。

　選挙戦では、立憲民主党の枝野幸男氏の国会での発言の一部、『西村さんの分については、裏金にはなっていない』といった音声を流すなどし、あくまで収支報告書の「誤記載」だったと釈明。その意図を尋ねると…

　（記者）「枝野さんの音声を流した意図は？」
　（西村氏）「私自身は責任があることは認めて大臣も辞めました。ですが正確にみなさんに知っていただきたいという思いがありまして」
　（記者）「少し開き直りのようにも感じたが？」
　（西村氏）「…」

　そして、１０月２７日、逆風をもろともせず、８回目の当選を果たしました。

　（西村康稔氏）「これからもう一度襟を正して気を引き締めて、自分自身はもちろん自民党をもう一度ゼロから立て直していく」

　近畿の“裏金議員”といえばこの人も。和歌山２区で出馬した世耕弘成氏（６１）。裏金問題で自民党を離党し、こちらも無所属での戦いです。演説ではお詫びを繰り返しますが、こんなアピールも…

　（世耕弘成氏）「実は私は安倍さんの形見を身につけております。なんでしょう？靴なんです」

　一度退陣した安倍晋三元総理が再び首相の座に返り咲こうと、地元を歩き続けた時に履いていた靴だといいます。

　（世耕弘成氏）「安倍さんの心境、『もう一回政治家として出直したい』というその心境を感じる」

　その結果は…圧勝での当選。復党への意欲も見せます。

　（世耕弘成氏）「２６年間“ザ・自民党”でやってきたわけです。戻ることに違和感は全くない」

　一方で、全国では“裏金議員”４６人のうち大物議員を含む２８人が落選と厳しい審判が下されました。