【自転車の新ルール】改正法の施行後も“スマホ片手”に乗る人の姿…「ながらスマホ」が厳罰化 「酒気帯び運転」にも罰則

　１１月１日に施行された改正道路交通法。スマートフォンで通話したり画面を見たりしながら自転車を運転すると、６か月以下の懲役または１０万円以下の罰金が科されます。さらに、交通事故を起こすなどした場合、１年以下の懲役または３０万円以下の罰金となるのです。

　「ながらスマホ」の危険性を検証したＪＡＦの映像では、スマホを見ながら運転すると、目の前の子どもの人形に気付かずぶつかってしまいました。さらに、スマホ画面に集中するあまり、赤信号に気付かない人も。

　一歩間違えば大きな事故につながりかねない「ながらスマホ」。しかし、街で１日未明に取材をすると、「ながらスマホ」で自転車を運転する人が多くいました。時間はすでに１日午前０時を過ぎていて、罰則の対象の可能性があります。

　自転車で通行する人たちに話を聞くと…

　「（Ｑ『ながらスマホ』していたのでは？）そうっすね。きょうからですよね…気を付けます」
　「実際、事故とか多いので気を付けないといけないと思います。ゲームしながら運転しちゃうこともありますね」

　一方、飲酒運転に関する自転車のルールも厳罰化されました。これまで自転車の「酒酔い運転」には罰則がありましたが、「酒気帯び運転」も３年以下の懲役または５０万円以下の罰金に科されます。街の人は...

　「（Ｑお酒飲んだ後の移動手段は？）チャリンコ乗ってもうてるなあ…」
　「（Ｑ自転車の酒気帯び運転が罰則対象となったが？）知らなかったです。（Ｑこれからどうする？）歩いて酔いをさます。タクシーに乗るしかないかなと」

　法律ではアルコールを提供した人にも罰則が適用されることから、店側にも対応が求められます。飲食店の人に話を聞くと…

　（店員）「酒を提供する以上は一声かけるのはなるべくしないといけないなと思っています」
　（店主）「飲んでから（自転車を）押して帰ったらいいと思いますよ。（Ｑだけど後で乗ってるかもしれないですよ？）そこやねん、そこまで僕ら言われへんもん」

　大阪府警によりますと、１１月１日午前５時すぎ、大阪市淀川区の国道で１件の酒気帯び運転の摘発があったと発表しました。車の飲酒検問中に自転車で通行した５０代の男性に職務質問したところ、アルコールが検出され、発覚したということです。

　さらに、酒気帯び運転違反の疑いがほかに６件確認され、このうち１件は交通事故で発覚したということで、警察は注意を呼び掛けています。