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経営難の銭湯の救世主となるか…京都で『銭湯トレカ』がもらえるイベント「銭湯を巡ってもらって楽しんでもらえればいいなと」

MBSニュース / 2024年11月1日 18時15分

経営難の銭湯の救世主となるか…京都で『銭湯トレカ』がもらえるイベント「銭湯を巡ってもらって楽しんでもらえればいいなと」

 経営難などで年々、減少傾向が続く銭湯。新たな客を取り込むための秘策とは?

 京都市内にある「長者湯」。107年前に創業し、地域住民の憩いの場として親しまれてきました。

 (常連客)「みんなと仲良くなったり、一日の疲れを癒されるっていうのが一番ですね」

 しかし、実はいま京都府内の銭湯が危機的状況にあるのです。物価高騰や後継者不足など、経営難によって銭湯の数は徐々に減少。600軒ほどあった銭湯はいまや5分の1ほどになっています。

 長者湯でも燃料費の高騰に加え、ピークだった60年前と比べて利用者は4分の1にまでに減少。経営状況は厳しくなっています。

 (長者湯 間嶋正明さん)「コロナ禍、この3年間で銭湯を離れる方がすごく増えた。経営的には非常に苦しいなかでやっています」

 銭湯に新たな客を取り込もうと始めた起死回生の打開策。それは…

 (記者リポート)「銭湯に入ってアンケート用紙を渡すと、オリジナルの銭湯トレカがもらえるんです」

 「銭湯トレカ」。カードには描かれたのは銭湯の特徴です。各銭湯が2年ほど前から独自に行っていましたが、今回、組合に加盟する86全ての銭湯で利用客に無料で配ろうというのです。

 (京都府浴場組合 蒔田高明さん)「これをきっかけに1人でも多く、今まで入ったことがない人でも、ずっと来ている人でもいろんな銭湯に行ってくれたらと」

 イベント期間中の10月27日の長者湯では、常連客や小さな子どもまで、みんなトレカをもらってご満悦。銭湯はいつも以上に賑わいを見せていました。

 (客)「トレーディングカード集めが、ここに入った証拠になりますし。いろんな銭湯にどんな魅力があるのか、一つ一つ入って確かめるいい機会になるんじゃないですかね」

 (長者湯 間嶋正明さん)「お客さんがまたリピーターとして『ここにはこんな銭湯あるんや』『こっちは古いけどこんないいところあるんや』みたいに、いろいろ銭湯を巡ってもらって、楽しんでもらえればいいなと思ってます」

 11月末までのイベント。「銭湯トレカ」が経営難の銭湯の救世主となるのでしょうか。

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