天神橋筋商店街は“日本一”の座から陥落！？ 日本一長い商店街が東京に…４つの商店街を合わせて長さ約３ｋｍ 大阪人は「腹たつのりよ！東京乗り込もかな」

　日本一の長さの商店街として知られる「天神橋筋商店街」。アーケードのある１丁目から６丁目。

　さらに、商店街の看板がある７丁目。さらにその先の８丁目までを加えると、全長約２．６ｋｍ！店舗数は８００と言われる大商店街です。

　しかし、１１月２０日…

　（東京国際通り振興会　小倉光清会長）「日本一を自負して頑張っていきたいと思います」

　『日本一の長さの商店街になった』と宣言したのは東京・浅草の「東京国際通り振興会」です。

　４つの商店街を合わせて、全長３kmとなり、天神橋筋商店街より４００ｍ長くなりました。

　（東京国際通り振興会　小倉光清会長）「大阪に負けるかということで、大阪と東京は争っているところがあるので、やはり東京に日本一を作りたいな」


　まさかの“日本一”陥落に、天神橋筋商店街を利用する街の人は…

　「まぁ腹たつわ！“腹たつのり”よ、あんた！あたし、世界一長い商店街だと思って、誇りに思っていたのに！東京乗り込もうかな」
　「東京に負けとったらあかんですね。こっちもやり返したらいいんじゃないかな、どっかつなげて。ここからだったら天王寺ぐらいまで、ずっと行っちゃったらいいんじゃないですかね」

　『つぎはぎの商店街には負けていない』という意見も。

　（天神橋筋二丁目商店街・事業協同組合　堀浩之理事長）「だから（つぎはぎを）日本一と言うのかどうかというところだとは思いますけど、一応うちは一本の商店街で最初からあるものなので、まっすぐだし、もともと一本だったことっていうことで言えば、（東京みたいに）無理やり作ったわけではないので、そういった意味では日本一だと思っていますけど」


◆新日本一！？「東京国際通り振興会」はどんな場所？

　車通りの多い大通りに面していて、アーケードもなくマンションが立ち並ぶエリアもありますが、歩道に屋根がかかっていて店が並んでいるエリアもある、という商店街です。近くには浅草・浅草寺がありますが、1本筋が違うということもあり、観光客もそこまで多くはないといいます。

　札幌から来た観光客に取材をすると「日本一長い商店街だとは知らなかった」ということで、知名度はまだまだこれからのようです。


◆天神橋筋商店街　VS　東京国際通り振興会

【天神橋筋商店街】
全長：約２．６ｋｍ　店舗数：約８００
・１６５３年に大川沿いにできた天満青物市場がはじまり
・「天神橋　中村屋」のコロッケが人気

【東京国際通り振興会】
全長：約３ｋｍ　店舗数：約２８０
・始まりは昭和１０年代頃か　
・ラーメン店が２０ほどある激戦区


◆そもそも「商店街」の定義は？
　明確な定義はないそうですが、経産省では小売店、飲食店及びサービス業を営む事業者が近接して３０店舗以上あるものをひとつの商店街と定義しています。


◆“日本一”の狙いは？
　４つの商店街をつなげて日本一の長さだという東京国際通り振興会。その狙いを小倉光清会長に聞きました。

　小倉会長によると、「都内の中心街から足を運んでもらいたい、浅草寺に訪れるインバウンド客も取り込みたい」とのこと。また、元気がなかった商店街や地域の発展・活性化につなげられないかとの思いから４つの商店街に声をかけたということです。


　東西の熱い商店街バトル…　双方の地域活性化につながるのでしょうか！？