「僕としては非がない」任期を全うする意向の岸和田市長 女性との性的関係をめぐり訴えられ…謝罪と解決金５００万円で和解 市民からは「きちんと説明を」との声も

　大阪府岸和田市の永野耕平市長（４６）が、政治活動で知り合った女性との性的関係をめぐり、女性から訴えを起こされ、和解していたことがわかりました。１１月２８日、永野市長は…

　（岸和田市　永野耕平市長）「裁判になったこと自体、紛争ですからこれについては世間をお騒がせして申し訳なかったと思っています」

　２８日に会見を行った女性の代理人弁護士によりますと、訴えていたのは大阪府内に住む女性で、女性は２０１９年に永野市長と知り合い、その後、約１年半にわたり性的な行為を繰り返し強要されたといいます。女性は精神状態が悪化し、仕事を休職。２０２２年、約２２８０万円の損害賠償を求めて提訴したということです。

　大阪地裁は永野市長が「女性の雇用を左右しうる優越的な立場にあって、公人であるとともに配偶者のいる身であることも考えると、性的関係を持つことは自制すべきとの非難は免れない」との所見を示し、１１月１４日、永野市長が女性に謝罪し解決金５００万円を支払うことで和解が成立したということです。

　女性は和解を受けてコメントを発表。今もＰＴＳＤ＝心的外傷後ストレス障害に悩まされているとして「裁判上の和解をしたからといって、被告を許したわけではありません。今でも本当に悔しいです。私の願いは、被告に今後、二度と私に関わらないでほしい。普通の生活を取り戻したい。ただそれだけです」とコメントしています。

　一方の永野市長は、裁判になったことについては謝罪。裁判記録に閲覧制限があることなどを理由に、和解に関する詳細は「話せない」としました。

　（永野耕平市長）「僕が話できるのはすごく限定的なんですけど、紛争そのものはあって、和解して解決済みですということです。僕に法的責任がないということまでは確実に言えますということです。僕としては非がないですから。その非がないということだけは伝えておかなければいけない。（Ｑ自身の進退については？）進退については何も考えていません。（Ｑ『何も考えていない』ということは市長を続ける？）はい」

　市長の任期を全うしたいとしました。一連の騒動に、岸和田市民は…

　「もし女性の言うことが本当であれば、出直し選挙する方がいいんじゃないかと思います」
　「（永野市長に）いい印象をもっていたので、ちょっと残念な感じがします」
　「あきれるしかないですよね。きちんと説明していただかないと、市民も女性もみなさん納得しないと思う」