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【紀州のドン・ファン事件】「誤って致死量の覚醒剤を摂取した可能性を否定できない」元妻に無罪判決 裁判員は「すべて吟味して判決を出すのに苦労した」

MBSニュース / 2024年12月12日 16時15分

【紀州のドン・ファン事件】「誤って致死量の覚醒剤を摂取した可能性を否定できない」元妻に無罪判決 裁判員は「すべて吟味して判決を出すのに苦労した」

 資産家の男性の死亡から6年半あまり。殺人の罪に問われた元妻・須藤早貴被告(28)に無罪判決が言い渡されました。

 亡くなった、野崎幸助さん。一代で巨額の財を築き上げました。

 8年前に大吉洋平アナウンサーが自宅を訪れると、札束が無造作に置かれていました。奔放な女性遍歴でも知られました。自伝には「いい女を抱くためだけに私は大金持ちになった」との言葉が。

 そんな野崎さんは2018年2月、55歳年下の須藤早貴被告と結婚。しかし、そのわずか3か月後に死亡しました。死因は急性覚醒剤中毒でした。

 警察は直接的な証拠が見つからない中、3年にわたる捜査の末、元妻の須藤被告を逮捕。死亡当日に長時間2人きりでいた点や、覚醒剤の売人と接触していた点などの状況証拠から須藤被告の犯行と判断したのです。

 一方で須藤被告は、今年9月から始まった裁判で無罪を主張。覚醒剤は“野崎さんから頼まれて購入した”と主張しました。

 (須藤早貴被告)「『ダメだから(=性的な満足を得られないから)覚醒剤を…』と言われました。『お金くれたらいいよ』と冗談で言ったら、バッグから20万円を出して渡してきました」

 野崎さんへの“恨み節”も。

 (須藤早貴被告)「もうちょっと死に方を考えてほしかったというか、社長(野崎さん)があのタイミングで死んだせいで私は何年も人殺し扱いなので」

 検察側は無期懲役を求刑していました。

 そして、12月12日。傍聴券の抽選倍率は6.3倍にも達しました。判決言い渡しで、和歌山地裁は「被告が覚醒剤を注文したことは認められるが、本物の覚醒剤を入手したとまでは認められない」と指摘。

 そのうえで、「被告が殺害したのではないかと疑わせる事情はあるものの、野崎さんが誤って致死量の覚醒剤を摂取し死亡した可能性を否定できない」として、無罪を言い渡しました。

 会見を開いた裁判員のひとりは…

 (裁判員)「今回の裁判は期間が長いのと、証人や証拠も多いので、すべて吟味して判決を出すのが苦労した点かと思います」

 一方、和歌山地検は、「主張が受け入れらず残念。上級庁とも協議し対応したい」などとコメントしています。

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