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「薬を発注しても入ってこない」インフルエンザ患者急増で深刻化する『薬不足』 薬局では“似た薬”を提案するなど対応に苦慮

MBSニュース / 2024年12月20日 18時0分

「薬を発注しても入ってこない」インフルエンザ患者急増で深刻化する『薬不足』 薬局では“似た薬”を提案するなど対応に苦慮

 全国で猛威をふるうインフルエンザ。さらに、薬不足が深刻化しています。

 (いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長)「インフルエンザの陽性の患者さんは、2週間前から突然、その前の5倍ぐらいになった」

 患者が増えているだけではありません。重い症状を訴える人もいるようです。

 (伊藤博道院長)「血圧や脈拍や意識にまで影響を及ぼすような重い症状の患者さんが、毎日のようにいるというのが今年の特徴かなと。今年のインフルエンザは一味違うと思ったほうがいいのではないか」

 全国的に広がるインフルエンザの流行。12月15日までの1週間に医療機関を受診した患者の数は、全国で推計71万人あまり。近畿でも大阪府や兵庫県で1医療機関あたりの患者数が、前の週の2倍以上に増え、2府4県と徳島県で「注意報」レベルとなっています。

 大阪市内の薬局も患者への対応に追われています。

 (森薬局 薬剤師・杉浦丈仁さん)「(インフルエンザの患者は)今週に入ってすごく急に爆発的に増えている印象です。今ですと1日20人近く来ると思います」

 インフルエンザ患者などの急増にともない、大きな問題が起きています。

 (薬剤師 杉浦丈仁さん)「せき止めとか、あとは抗生物質が非常に足りてなくて、思うように発注しても入ってこないというのが現状です。これはインフルエンザの薬で、きのう発注しましたが、『お引き受け不可』となってまして、入れることができないと言われている状況。現状でいうと1箱しかないので、10人分しかない状況です」

 インフルエンザだけにかかわらず、薬全般で必要なものが用意できないケースが増えているといいます。

 (薬剤師 杉浦丈仁さん)「(Q薬が足りない、出せない場合は?)ちょっと違う、似たような薬を先生に提案させていただいたり、どうしてもその薬が必要な場合は、他の薬局を紹介させていただいたりして対応しています」

 (薬を買いに来た人)「いつも頂戴しているお薬だったら安心やねんけど、薬が変わるよと言われると、自分に合うかなって。とにかく早く治さないと、年末年始は大変やなって」

 深刻な薬不足。これから年末年始を迎えるにあたっては…

 (薬剤師 杉浦丈仁さん)「なかなか(薬を)発注しても入ってこないというのが、僕らもどうしていいのか非常に問題ですね」

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