『ウクライナ国立バレエ』が京都で公演 芸術監督・寺田宜弘さん「平和な日を迎えることを祈りながら舞台芸術を続けている」

　ウクライナの国立バレエ団が来日し、京都で公演が行われました。

　１月１１日、舞台で美しく舞うのは、来日中の「ウクライナ国立バレエ（旧キエフ・バレエ）」です。１５０年以上の歴史を持ち、２００７年以降ほぼ毎年、日本公演を行ってきました。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻以降、ダンサーが国外避難するなどし、一時は団員が８０人ほどにまで減りましたが、現在は１０５人に戻り、キーウを拠点に活動を続けています。

　今回来日したダンサーは５０人余り。日本からの義援金を活用し新たに制作した「ジゼル」を披露しました。

　芸術監督をつとめる寺田宜弘さんは、次のように話します。

　（ウクライナ国立バレエ　芸術監督・寺田宜弘さん）「私たちは芸術家、戦うことはできないです。私たちが戦える場所は舞台の上なんですね。舞台の上で戦争と戦って、一日も早く世界が平和な日を迎えることを祈りながら舞台芸術を続けています」

　ウクライナ国立バレエの公演は１月、各地で行われます。