【万博】「復興を推進する展示に」石川・輪島塗の大型地球儀 参加国の災害への備えは？「訓練しているかというとそうではない」

　大阪・関西万博への参加を取りやめたイランのパビリオン跡地に、輪島塗の大型地球儀が展示される方針です。

　大阪・関西万博では、参加予定だったイランが撤退することになりましたが、協会関係者によりますと、そのパビリオン跡地に石川県の伝統工芸品である輪島塗の大型地球儀が展示される方針だということです。

　展示されるのは、石川県輪島漆芸美術館にある「夜の地球儀」という作品で、協会関係者は「能登半島地震の復興を推進する展示にしたい」としています。

　目前に迫る万博。姫路市では、参加国を対象とした国際会議が開かれています。２日目の１月１６日は、パビリオンの開幕前のテスト運営や閉幕後の活用について協会から説明が行われるなどしました。

　一方、地震など、災害への備えについて参加国に聞いてみると…

　（イギリス政府代表）「私たちはいつも（災害時の）訓練をしているのでパビリオンは例外ではない」
　（セルビア担当者）「起こるときは起こるし、不安や心配はない」
　（コンゴ担当者）「（地震を）知っているのは知っている。日本のように訓練しているかというとそうではない。たしかにそれは課題です」

　協会は、去年９月に避難経路や備蓄についてなど災害時の対応について指針を発表していますが、万博開催前に参加者に向けた会場での総合訓練をするべく調整しているということです。