今“狙い目”の野菜は?スーパーの社長に聞く 根菜類やキノコ類も例年の2倍ほどの価格に…キャベツは「徐々に下がりつつある」
MBSニュース / 2025年1月17日 18時30分
1月15日に発表されたキャベツの小売価格は例年の3.3倍、白菜は2.2倍となっていて、野菜の高騰が続いています。
17日、大阪市阿倍野区のスーパー「フレッシュマーケットアオイ昭和町店」に玉巻映美アナウンサーが行ってみると…
(玉巻アナ)「野菜売り場にやってきました。白菜は、4分の1カットが298円(税抜き)。2L寸の大根は1本388円(税抜き)。値段の上がり方が異常になっていますね。キャベツは1玉498円(税抜き)です」
(フレッシュマーケットアオイ 内田寿仁社長)「もう少し前はもっと高かったです。これより玉の小さいキャベツが600円前後で売っていましたので。いっときのことを思うと徐々に下がりつつあります」
それでも、例年はキャベツ1玉150円ほどで販売していたそうで、3倍以上の価格です。葉物野菜だけではありません。にんじん、大根などの根菜類やえのきなどのキノコ類も例年の2倍ほどの価格に。少しでも“家計の味方”になってくれる食材はないのでしょうか?
(玉巻アナ)「お安い、お求めやすいもの教えてください」
(内田社長)「正直、ないと言ってもいいぐらい、ほとんどのものが高いのですが…」
そこを“強いて言えば”と選んでもらいました。
(内田社長)「こちら、新じゃがでございます」
(玉巻アナ)「5つ入って税抜き158円(※100gあたり税抜き39円)。確かに他の野菜と比べるとお求め安いですね」
(内田社長)「みずみずしくてとてもおいしいジャガイモ。いまの時期しか味わえませんので」
また、トマトも一時期と比べると買いやすい価格になり“狙い目”だといいます。
(内田社長)「大きい玉でも158円(税抜き)まで下がってきました。ちょっと前までは(1玉)200円前後したんですけど」
モヤシや豆苗など水耕栽培のものやカット野菜は価格が変わっていないため、購入する人も多いといいます。
そもそもこの野菜の高騰。農林水産省によりますと、夏の暑さや秋以降の天候不順による生育不足が大きな要因だといいますが、おととし・去年と『観測史上最も暑い夏』となるなど気候変動が進む中、今後、野菜の価格はどうなっていくのでしょうか?
農作物の流通などに詳しい明治大学・農学部の作山巧教授は次のように話します。
(明治大学・農学部 作山巧教授)「夏が高温になるとまた(野菜が)とれないということがあるので、値段が上がりやすくなっているというのはこれからずっとあると思います。(Q記録的な異常な値上がりは今後、他の品目でも?)その可能性は十分にありますね。あまり言いたくはないんですけど、見通しは非常に暗いのが現状です」
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