小林製薬・山根社長が退任へ…去年８月の就任から１年もたたず 「経営体制を刷新し、信頼回復に向けて社外の視点を入れる」

　紅麹サプリによる健康被害問題に揺れる小林製薬。社長が１年もたたないうちに交代です。

　（小林製薬　山根聡社長）「執行を束ねるトップとして外部からプロの経営者を招き、社外取締役も継続性に配慮しつつも大きく入れ替えることにしております」

　小林製薬は１月２１日、オンライン会見を開き、去年８月に社長に就任した山根聡氏が、３月に行われる株主総会を経て退任すると発表しました。後任の新社長には会社の執行役員を務めている豊田賀一氏（６０）。新会長には、これまで日本航空の再建に関与した大田嘉仁氏が就任するとしています。

　退任の理由について小林製薬は「経営体制を刷新し、信頼回復に向けて社外の視点を入れるため」としています。

　また、香港の投資ファンドから、創業家出身の前の会長などに１００億円余りの損害賠償の訴えを起こすよう求められていたことについて、小林製薬は提訴しない方針を明らかにしました。