“親指用の手錠”で男性を略取し監禁・暴行…男6人を逮捕 『SOSの電話』に捜査員がとっさの判断“おじさんのふり”して監禁場所を聞き出す 大阪・西成署

　30代男性を集合住宅の一室に監禁し暴行を加えたなどとして、無職の男ら6人が逮捕されました。男らの逮捕に至ったのは捜査員が機転を利かしたとっさの判断でした。

　営利略取・監禁傷害・恐喝の疑いで逮捕されたのは、無職の今西信太郎容疑者（39）、無職の竹本将祐容疑者（25）、解体工の大谷瑛二容疑者（28）ら男6人です。

　警察によりますと、今西容疑者らは去年11月、30代の被害男性を大阪市東住吉区にある集合住宅の一室に連れ去って監禁し、暴行を加えるなどした疑いがもたれています。

●事件の経緯

　被害男性と金銭トラブルを抱えていた今西容疑者ら。西成区の「萩之茶屋南公園」、通称「三角公園」の北側路上で男性に暴行を加えて、さらに親指用の手錠をつけて東住吉区内の集合住宅まで連れ去ります。

　その後、集合住宅の一室に男性を監禁した上でさらに暴行を加え、「1000万円持って来いよ」などと脅します。

　約1時間後に解放された男性は西成署に被害を相談。

　男性と連絡が取れなくなった今西容疑者らは、男性の知人の車に小型GPSを取り付けて追跡。後日、男性を発見し再び監禁して暴行。

　その際、トゲがついた棍棒や催涙スプレーなどが使用されたということです。

　さらに金を要求された男性は「金の算段があります」などといって西成署にSOSの電話をし、電話を受けた捜査員が”おじさんのふり”をして監禁場所を聞き出したということです。

　その後、警察が監禁場所を急襲し犯人の一部を逮捕しました。

　警察は今西容疑者らの認否を明らかにしていませんが、ほかにも共犯者がいるとみて捜査を続けています。