保育所に送ろうと…母親の車にはねられ２歳娘が死亡「車の死角に注意！」痛ましい事故の防止を呼び掛ける自治体も

　保育所に送迎しようと、母親が車を出した際に２歳の娘をはねる事故があり、娘は死亡しました。

　警察によりますと、２２日朝７時２０分ごろ、奈良県御所市で「２歳の女の子を車でひいてしまった」と通報がありました。

　母親は子どもが乗っているものと思い、自宅から路上へ車を数メートル進ませたところで、乗り上げたことに気づいて車を止め、救急車を呼んだということです。

　女の子は救急搬送され、頭の骨を折るなどして病院で死亡が確認されました。警察は事故の原因などを調べています。


■車の死角に注意

　親がわが子をはねる痛ましい事故は全国で後を絶ちません。京都府長岡京市は、ホームページ上で幼児の重大事故が起きた事例をまとめています。

　過去には、家族で外出するため父親が駐車場から車を出した際に息子をひいた死亡事故や、母と子で歩道を歩いていたところ、住宅の敷地からバックしてきた車に子どもがはねられた死亡事故もありました。

長岡京市は以下のように注意すべき点も公開しています。

▼運転者が「幼児の姿が見えなかった」という事例が多くあり、幼児は背が低いため、運転者から見落とされやすいのが一因と考えられるとしています。

▼「そこで待って」と言っても待てないのが幼児です。車を動かす際は一緒に乗せておくか、「誰とどこにいるか」の確認が必要です。

▼乗るときは先に子どもを乗せ、降りるときは大人が先に降りることや、子どもだけを外で待たせないことも呼び掛けています。

　保護者が近くにいても、一瞬の隙に交通事故は起きています。命を守るため、改めてひとりひとりの注意が必要です。