資生堂の『ニセ化粧下地』販売か フリマアプリで“半額以下”で購入した女性「香水を顔に塗っているような香り…何が入っているか分からず恐怖感」

　資生堂のニセの化粧品を販売したとして、男２人を逮捕です。

　医薬品医療機器法違反などの疑いで逮捕されたのは、会社経営者・杉本吉康容疑者（２９）ら２人です。警察によりますと、杉本容疑者らは去年５月から６月にかけて、化粧品会社「資生堂」が展開するブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」のニセの化粧下地をネットショップで客２人に販売した疑いがもたれています。

　杉本容疑者らは定価７７００円の化粧下地を約１割安く販売。共犯者を通じて、中国から発送したとみられています。

　警察の調べに杉本容疑者らは「容疑を認めません。弁護士に相談してから話します」などと容疑を否認しているということです。

　美しくなりたいという女性の気持ちを踏みにじるニセ化粧品の販売。今回と同じ資生堂の化粧品について調べると、ＳＮＳ上には「ニセモノを購入した」という怒りの声が溢れていました。フリマアプリで半額以下で購入したという女性は、使用した際、ニセモノだと確信したといいます。

　（ニセモノを購入したという女性）「いざ開けて使ったら、香水を顔に塗っているような感じの香りで。すごく乾燥する。全然カバーされないようなテクスチャーでして。何が入ってるか全然わからなくて、恐怖感もありました」

　記者が、ネット上で正規品より安く販売されていた同じブランドの化粧品を入手して確認すると…

　（記者リポート）「本物と比べると、まず厚さが全然違います。２倍ほどに膨らんでいます。匂いもツンとします」

　専門機関に鑑定を依頼すると…

　（日本分析化学専門学校　宮道隆副校長）「明らかに含まれている成分が違う。ニセモノと言えるかなと」

　資生堂は模倣品について、健康被害を引き起こすおそれもあるなどとして、購入しないよう注意を呼びかけています。